芳野・連合会長 異例の自民党政調会会合に出席

連合の芳野友子会長は4月18日、自民党政務調査会が党本部で開いた全世代型社会保障に関する政策会合に出席した。芳野氏が出席したのは自民党の政務調査会の「人生100年時代戦略本部」会合。芳野氏は、雇用の場での男女格差の解消、立場の弱いフリーランスや非正規雇用労働者の支援などについて連合の取り組みを紹介。これらの「政策実現のため、ぜひ自民党にも力を貸していただきたい」と述べた。出席した自民党議員の質疑にも応じた。
連合トップが自民党政調会の会合に招かれるのは異例。

中国1~3月期GDP4.8%増 コロナ再拡大で減速感強まる

中国国家統計局が4月18日発表した2022年1~3月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質で前年同期比4.8%増となった。8四半期連続のプラス成長で、成長率は2021年10~12月期(4.0%)を上回った。だが、上海などでの新型コロナウイルスの感染再拡大に対する厳格な”ゼロコロナ”政策の影響で、移動や経済活動が制限され、3四半期連続で5%を割り込み、足元で景気減速感は強まっている。

進出日本企業60社,36%がロシア事業停止・撤退

帝国データバンクのまとめによると、4月11日時点でロシアに進出する日本の上場企業168社のうち36%にあたる60社が事業停止や撤退を決めたことが分かった。3月15日時点では37社、22%だったが、ウクライナ情勢の長期化、深刻化に伴い、約1.6倍に拡大した。
業種別に事業を停止・撤退した企業をみると、最も高いのは製造業で、業種全体の42%を占めた。現地工場の操業停止のほか、部品や完成品の輸出・取引を一時的に停止するといった措置を取る企業が多い。次いで金融機関や事業持株会社など金融・保険業、商社などを含む卸売業が続いた。

競馬 皐月賞 5番人気ジオグリフが混戦制す

競馬のクラシック3冠レース第1戦、第82回皐月賞(G1、芝2000m、18頭出走)は4月17日、中山競馬場で行われ、5番人気のジオグリフ(福永祐一騎手騎乗)が1分59秒7で制覇、1着賞金1億5,000万円を獲得した。福永騎手はこのレースを3冠馬となったコントレイルで制して以来、2年ぶり2勝目、木村哲也調教師はクラシック初勝利。
中団外側の6、7番手につけたジオグリフは、最後の直線半ばで先頭に立った3番人気のイクイノックスを外から力強い末脚でとらえ、差し切った。最優秀2歳牡馬で1番人気のドウデュースは3着に終わった。

中国3億7,300万人が行動制限下 全人口の26.4%

野村ホールディングス傘下の野村国際(香港)の調べによると、新型コロナウイルスの感染再拡大が続く中国で、上海市をはじめ陝西省西安市など45都市で何らかの都市封鎖(ロックダウン)およびこれに準じる行動制限下にあり、その対象者が3億7,300万人に上ることが分かった。これは全人口の26.4%にあたる。中国政府は”ゼロコロナ”政策を引き続き堅持しており、住民への厳しい行動制限および監視体制を敷いており、生鮮食料品の供給に大きな支障が出ている地域では、住民の反発の声が大きくなっている。

21年度空自のスクランブル1,004回 対中国機が7割

防衛省は4月15日、領空侵犯の恐れのある外国軍機などに対し、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)した回数が、2021年度は前年度比279回増の1,004回に上ったと発表した。2016年度の1,168回に次いで過去2番目に多かった。
2021年度の中国機に対するスクランブルは前年度比264回増の722回と全体の約7割を占めた。また、ロシア機へのスクランブルは前年度と同水準の266回で、領空を侵犯したとして公表したケースが2回あった。

5月に米ASEAN特別首脳会議 中国に対抗

米ホワイトハウスは4月16日、米国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の特別首脳会議を5月12、13両日に首都ワシントンで開くと発表した。ASEAN諸国に影響力を拡大する中国に対抗する狙いがある。同会議は当初、3月29、30両日に開催される予定だったが、延期されていた。

首相「準難民」制度の創設検討 人道的見地で受け入れへ

岸田首相は4月16日、難民条約上の「難民」に該当しない、紛争地からの避難民らを「準難民」と位置付ける制度の創設を検討していることを明らかにした。ロシアのウクライナ侵攻に伴う避難民の受け入れを踏まえ、法的枠組みを整える必要性が生じたため。
準難民は難民と同等の対応とし、定住者としての在留資格が与えられて日本に5年間滞在でき、国民健康保険にも加入できるようにする見通しだ。
日本は13日までに、ウクライナからの避難民557人を受け入れている。ただ、避難民の受け入れや保護に厳密な法的根拠はなく、政府の裁量に委ねられている。

米FDA 呼気によるコロナ検査を初許可 3分以内に結果

米食品医薬品局(FDA)は4月14日、呼気を分析することで新型コロナウイルス感染の有無を調べる初の検査機器に緊急使用許可を出したと発表した。この検査機器は小型のスーツケース程度の大きさ。コロナウイルスの感染した際に、呼気に含まれる物質を検知する。結果は3分以内に出るという。
FDAによると、約2,400人が参加した試験では感染している人の91.2%、感染していない人の「99.3%を正しく識別できた。オミクロン株を対象にした試験でも同様の正確さだったという。

中国・西安市 コロナ拡大で全市民1,300万人に移動制限

中国陝西省西安市は4月15日、新型コロナウイルスの感染拡大により全住民、約1,300万人の移動を制限すると発表した。同市の移動制限期間は4月16~19日。企業には在宅勤務を推奨する。スーパーやコンビニエンスストア、病院など生活に必要な施設は通常通りの営業を認める。
上海市では高水準の新規感染者が連日続いており、都市封鎖が始まった3月28日からの累計の新規感染者は約31万4,000人に上っている。