今年の創作四字熟語「遠客再来」水際対策緩和で

2022年1年の世相を漢字4文字で振り返る「創作四字熟語」が発表された。2022年の最優秀作品は新型コロナウイルスの水際対策緩和に伴って、外国人旅行者が戻ってきたことを表現した「遠客再来」。これは、「千客万来」をもじったもの。
このほか、優秀作品には「帰省歓輪」(規制緩和)、「急円超下」(急転直下)、「高値之玉」(高嶺の花)、「鎌倉爆風」(鎌倉幕府)、「逆転牛勝」(逆転優勝)など9点が選ばれた。

中国の12月感染者数2億4,800万人? 内部資料流出

北京=共同によると、米政府系ラジオ自由アジア(RFA)は12月23日までに、中国で12月、総人口の約18%にあたる2億4,800万人が新型コロナウイルスに感染したとする中国政府の内部資料が流出したと伝えた。
中国のSNS(交流サイト)に流出したのは国家衛生健康委員会の会議録。2023年1月の春節(旧正月)には、連休に伴う大規模な移動により、都市と農村部で感染が同時に広がり、医療逼迫など事態が深刻化する恐れがあると懸念を示している。
中国政府の発表では12月20日に新たに確認された感染者は3,049人(無症状感染者を除く)。しかし会議録によると、同日の感染者は推計で約3,700万人に上った。

日本23年度1.5%成長 米欧失速なら下振れも

日本政府は12月22日、2023年度の実質成長率を7月時点の試算から0.4ポイント上方修正し、1.5%とする経済見通しをまとめた。高インフレに苦慮する米欧諸国は2023年に成長率0%台に沈むことが予想され、日本の伸びが上回る。ただ、世界経済の失速、落ち込みが予想より大きくなれば、日本も下振れする可能性がある。

国連の安保理 ミャンマーの民政復帰を求め決議採択

国連の安全保障理事会は12月21日、クーデターで国軍が全権を掌握しているミャンマーについて、国軍に暴力の停止と民政への復帰を求める決議を賛成多数で採択した。決議には12カ国が賛成し、中国、ロシア、インドが棄権した。ミャンマーを巡って安保理は声明を出していたが、決議が採択されるのは今回が初めて。

訪日外客数100万人に迫る 11月は93万4,500人 回復へ

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、11月の訪日外客数は93万4,500人で、新型コロナウイルス禍前の2019年11月比で4割弱の水準に戻った。政府の水際対策緩和後は月を追って着実に回復傾向をたどっており、11月は100万人に迫った。
航空大手や格安航空会社などによると、国際線の予約は上向きつつあり、ホテルの宿泊料金も高騰している。新型コロナ禍で解雇したホテルに人手が戻らず、予約オファーがあり空室はあるのに受け入れられず、稼働率が50〜70%といった宿泊施設も少なくない。訪日外客数が回復をたどる中、受け入れ態勢整備が喫緊の課題となってきている。

大卒就職率74.5% 3年ぶり上昇 経済活動再開で

文部科学省が12月21日公表した学校基本調査によると、今年3月に大学を卒業した学生のうち就職した人の割合は昨年を0.3ポイント上回る74.5%(43万9,683人)で、3年ぶりに上昇したことが分かった。
同省では”ウィズコロナ”のもと経済活動が再開し、企業採用が増えたことが影響したと分析している。ただ、近年ではピークだった換算拡大前の2019年の78.0%の水準まで回復していない。

80歳以上のコロナ致死率1.69% インフルと大差なし

厚生労働省は12月21日、新型コロナウイルスの重症化率と致死率の最新データを公表した。オミクロン株が流行した今年7〜8月の感染者では80歳以上の重症化率が1.86%、致死率が1.69%で、季節性インフルエンザの2.17%、1.73%と大きな差がなかった。政府は、感染症法上の位置付け見直しを検討するうえで参考材料とする。