6月求人広告数47.9%増 14カ月連続プラス 飲食牽引

人材サービス会社でつくる全国求人情報協会(全求協、所在地:東京都千代田区)が7月25日発表した6月の求人広告件数(週平均、職種別)は、前年同期比47.9%増の123万2,411件だった。前年同月を上回るのは14カ月連続。夏の繁忙期に向けて飲食店や娯楽施設で採用を強化する動きが広がった。
職種別では、飲食店のホールスタッフなどの「給仕」が前年同月比89.2%増の15万109件で全体を牽引した。「調理」も78.5%増の11万7,180件と高い伸びを示した。娯楽施設スタッフなどの「接客」は72.7%増の7万9,897件、店舗販売員などの「販売」は37.7%増の20万5,754件だった。「事務」は52.3%増の9万7,243件。

鉄道ローカル線存続を協議「輸送密度」ルール軸に

ローカル鉄道のあり方を議論する国土交通省の有識者会議は7月25日、赤字路線の存廃についての提言を示した。JR鉄道1kmあたりの1日あたり平均利用者が平時に1,000人を下回る路線について、国、自治体、事業者が抜本的な改善策を協議する仕組みを設ける。
協議会では対象路線について、バスや専用道を使うバス高速輸送システム(BRT)への転換などを検討する。線路や駅を自治体が管理し、事業者は輸送サービスに特化する「上下分離」について議論する。最長で3年以内に結論を出す予定。

平幕 逸ノ城が初優勝 大相撲名古屋場所 波乱に幕

大相撲名古屋場所は7月24日、平幕逸ノ城が12勝3敗で初優勝を果たした。平幕力士の優勝は2021年初場所の大栄翔以来。千秋楽を迎え、3敗で並んでいた横綱照ノ富士は大関貴景勝の渾身の突き押しに敗れ、11勝4敗に終わった。
1横綱2大関を破った逸ノ城が3度目の殊勲賞、新入幕で10勝を挙げた錦富士が初の敢闘賞を受賞した。

中国進出の日本企業1万2,706社と過去10年で最少に

帝国データバンクのまとめによると、中国本土に進出する日本企業の数が2022年6月時点で1万2,706社となり、過去10年で最少となった。前回調査の2020年2月と比べて940社(6.9%)減少した。
新型コロナウイルス対策で、中国政府が政策として掲げる「ゼロコロナ」により、様々な地域でロックダウン(都市封鎖)が断行されるため、企業活動が長期にわたり停止されることも少なくない。こうした制限・制約を嫌気したものとみられる。

日本 サル痘対策で連絡会議 国内検査体制を強化

日本政府は7月25日、世界保健機関(WHO)が緊急事態宣言を出したウイルス感染症「サル痘」に関する関係省庁会議を開いた。欧米を中心に感染拡大が続いている現状を踏まえ、関係国と連携し情報を収集する方針を確認した。
内閣危機管理監がトップを務め、厚生労働、外務、国土交通など関係省庁の局長級が参加。国内で感染の疑いがある患者が発生し場合に備え、検査や患者受け入れ体制を整えていくことも申し合わせた。

桜島 初めて噴火警戒レベル5に 噴石が火口から2.5kmまで

鹿児島地方気象台は7月24日、午後8時5分に鹿児島市の桜島の南岳が噴火したのを受け、噴火警戒レベルを「入山規制」から「避難」の5に引き上げた。桜島の爆発は2022年では8回目で、噴火警戒レベルが5になったのはこの方式が導入されてから初めて。
爆発により弾道を描いて大きな噴石が火口から2.5kmまで達しており、気象台は3km以内の居住地域では避難などの対応をするよう呼び掛けている。

タイ 初のサル痘感染者確認 観光業への影響を懸念

タイ保健省疾病管理局(DDC)は7月22日、タイ国内で初めてサル痘の感染者が報告されたと発表した。感染者は南部プーケット島に滞在していたナイジェリア人の旅行者。病院で感染が確認された後に逃走し、23日にカンボジアで拘束されたという。
感染が再拡大しつつある新型コロナウイルスとともに、サル痘の感染者の増え方次第では、回復しつつある観光業への影響が懸念される。

岸田首相 経団連に「3%以上の持続的賃上げ」要請

岸田首相は7月22日、経団連の会合に出席し「コロナ前の業績を回復した企業においては3%以上の賃上げを実現していただきたい」と述べ、一層の賃上げを経済界に訴えた。岸田氏は、今春闘の賃上げを「一定の成果が上がっている」と評価しつつ、現状の物価高騰に触れ、「今後も今年以上の持続的な賃上げが求められる。ぜひもう一段の協力をお願いしたい」と強調した。