日本列島南岸の「黒潮大蛇行」4年9カ月継続 史上最長

海洋研究開発機構の調べによると、日本列島の南岸を黒潮が大きく蛇行する「黒潮大蛇行」と呼ばれる現象が、4月で4年9カ月間続いていて、観測史上最も長くなった。1965年の観測開始以降これまでに6回発生しており、今回は2017年8月に始まった。同機構によると、少なくともまだ半年は続くと分析している。
専門家によると、黒潮大蛇行が起こると、①東海や関東の沿岸で高潮が発生しやすくなる②魚の生息範囲が変わって不漁の原因になる③関東周辺の夏場の気温や湿度を上昇させる-など様々な影響が出ると指摘されている。

週休3日制は可能か スペイン,英国で試験導入相次ぐ

働き方改革の一環として、日本の企業でも俎上に挙げられる週休3日制。海外の動きが大いに注目されるところだが、日本経済新聞によると欧州で試験導入が相次ぐ見通しだ。スペインは政府主導で2022年に約200社で実施するほか、英国では大学やシンクタンクが中心となり、70社以上が参加する試験を6月から実施するという。
新型コロナウイルス禍で在宅勤務の推奨など働き方が見直されたのが契機の一つだが、サービス業など一部の業界では、実施するには新たな人員確保で負担が生じると警戒する声もあり、業種によってクリアしなければならないハードルは高い。

スリランカで全土に非常事態宣言 経済危機で混乱

複数のメディアによると、スリランカのラジャパクサ大統領は4月1日、全土に非常事態宣言を宣言した。
”親中派”として知られるラジャパクサ氏一族。その縁で、中国からの借款で空港や港湾などのインフラ整備を実施。その結果、返済に行き詰まり、中国の「債務の罠(わな)」に落ちたと批判される。
外貨不足に伴う深刻な経済危機に陥り、3月31日には13時間の計画停電を実施している。その政権に対する抗議や批判、不満が国民の間で爆発したものだ。抗議デモは各地に広がり、最大都市コロンボでは暴徒化した市民が大統領官邸を襲撃した。

イスラム圏でラマダン入り 食料価格上昇が影響か

サウジアラビアなど多くのイスラム圏で4月2日、イスラム教徒が日中の飲食などを絶つ「ラマダン」(断食月)が始まった。今回は新型コロナウイルス感染拡大から3度目だけに、過去2回の教訓を踏まえ礼拝などの制限緩和が広がる。
ただ、過去2回とは異なる要因もある。ロシアのウクライナ侵攻などによる食料価格の高騰だ。一部の国では日没後の食事などに影響を与えることになりそうだ。

日本 4/10から1日に入国者数上限1万人に引き上げ

松野博一官房長官は4月1日、新型コロナウイルスの水際対策として、これまで1日あたり7,000人としてきた入国者総数を10日から1万人程度に緩和すると発表した。松野長官は、日本人の帰国需要や留学生などの外国人の入国ニーズに適切に対応するためとしている。今後、新型コロナの内外の感染状況などを踏まえながら、段階的に国際的な人の往来を増やしていく。

IEA加盟国 石油備蓄の追加放出決定 規模はなお調整

国際エネルギー機関(IEA)は4月1日、緊急の閣僚会合を開き、日米加盟国が石油備蓄を協調放出する方針を決めた。国によってどの石油製品を放出するか、放出期間を巡り検討が必要との意見が出たため、今回の会合では放出量や各国の負担割合は固まらず、引き続き調整することになった。
IEAは3月に加盟国が協調放出すると決めた。放出量は1日約200万バレル、合計約6,000万バレルで、米国が3,000万バレル、日本が750万バレル(国内消費量の4日分)の放出を決めている。

日本はドイツ、スペインと同じ組 サッカーW杯抽選

サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会の組み合わせ抽選会が4月1日(日本時間2日未明)、ドーハで行われ、日本はドイツ、スペインと同じ1次リーグE組に入った。もう1チームは,北中米雨カリブ海とオセアニアのプレーオフ勝者となった。
日本は7大会連続7度目の出場となる。過去の最高成績は2002年日韓大会、2010年南アフリカ大会、2018年ロシア大会で達成したベスト16。