居住棟21棟最大1.8万人が宿泊 感染対策 選手村公開

東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会が6月20日、選手村(所在地:東京都中央区晴海)を公開した。
異例の新型コロナウイルス禍のもとでの開催となるため、どこまでが対策として必要なのか手探りの部分もあるが、メイン食堂座席数を3割削減(約3,000席)したほか、座席はアクリル板で仕切る。センサーで混雑状況を把握できるようにしているほか、通常の診療所とは別に、当初計画にはなかった「発熱外来」を、宿泊棟と離れた場所に約2,300㎡の敷地を確保し、設けている。
居住棟は21棟あり、最大で1万8,000人が宿泊できる。いずれも14~18階建ての新築マンションで2~8人部屋の計3,800戸を用意。組織委では30分ごとの室内の換気をを呼び掛けている。ベッドはリサイクルできるダンボール製とした。メインダイニングは24時間営業で1日最大4万5,000食を提供する。各国の食習慣に対応し、約700種類のメニューを用意する。バイキング形式だが、料理はスタッフが取って選手らに渡す、

中国・成都市の成都天府国際空港が6/27開港へ

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、中国四川省成都市の成都天府国際空港(以下、天府空港)が6月27日、開港する。新空港の開港により成都市は北京市、上海市に次いで、2つの国際ハブ空港を有する3番目の都市となる。
現在、中国国際航空、四川航空、東方航空、成都航空、祥鵬航空、厦門航空、吉祥航空、春秋航空の8つの航空会社が乗り入れを表明している。
6月30日~7月13日まで1日188便が毎日、離発着する予定だ。7月14日~10月30日まで同271便、10月31日~2022年3月26日までは同579便、2022年3月27日~同年10月29日まで同857便、10月30日~2023年3月25日まで同1,138便へ順次受け入れ便数を拡大していく。
天府空港は成都市の南東に位置し、市内中心部から51.5kmに立地。国内最大の民間輸送空港として3本の滑走路と2つのターミナルを有する、総面積71万㎡の国際空港。将来的には最大6本の滑走路と4つのターミナルの建設が計画されている。今後天府空港は成都市の国際空港ハブの主要拠点として位置付けられ、旅客と貨物輸送の中核機能を担うことになる。

百貨店など土日の営業再開へ,集客施設も,時短は続く

6月21日から「まん延防止等重点措置」に移行する大阪、京都、兵庫の3府県では、百貨店や集客施設は、土日営業を再開する。
3府県の百貨店は各府県の要請に従い、土日は一部生活用品売場を除き原則休業を続けてきた。21日から各府県は大型商業施設に対する休業要請を午後8時までの営業時間短縮要請に切り替える。これを受け、大丸松坂屋や高島屋は26日以降、土日の全館営業を再開することを明らかにした。
大阪の集客施設も土日の営業を再開する。吉本興業は、なんばグランド花月(所在地:大阪市中央区)などで土日の公演を再開すると発表した。
また、JR西日本は大阪環状線での終電繰上げを終了し、21日から通常ダイヤに戻す。

ベトナム実習生送り出し機関4社からの受け入れ停止

日本の法務省と厚生労働省が所管する外国人技能実習制度の監督機関「外国人技能実習機構」は6月18日、ベトナムの実習生送り出し機関4社からの新規受け入れを8月18日から少なくとも半年間停止すると発表した。実習生の失踪が多いことが理由。ベトナム政府には通報済み。
受け入れ停止は今回初の試みで、実習生の失踪者の減少につなげたい考え。出入国在留管理庁によると、2020年に失踪した技能実習生は5,885人で、うち3,741人はベトナム人だった。

東京都と大阪府は飲食店の酒類提供を条件付き容認

東京都と大阪府は6月18日、飲食店の酒類提供を条件付きで容認することを決めた。1組2人以内で午前11時から午後7時まで可能とする。
6月20日までの緊急事態宣言下では、酒類の提供の取り止めを要請していた。しかし、長期にわたる酒類提供ができなかったことで、廃業に追い込まれたり、廃業を検討せざるを得ないとする事業者が多くなっていることなどに配慮、営業時間的にわずかだが制限を緩和する。

難民ら8,420万人と過去最多 10年で倍増 UNHCR

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は6月18日、内戦などで故郷を追われた難民や難民申請者、国内避難民が2020年末時点で過去最多の8,240万人となり、10年前と比べ倍増したと発表した。新型コロナのパンデミックにより、多くの国で国境が閉鎖されたため国外までたどり着いた難民の数はパンデミックがなかった場合より150万人少なかったと推計している。
報告書によると、2020年末の世界の難民は2,460万人、難民申請者は410万人、国内避難民は4,800万人、混乱が続くベネズエラから国外に避難した人が390万人に上った。難民の出身国はシリア670万人、ベネズエラ(国外避難民も含む)400万人、アフガニスタン260万人、南スーダン220万人、ミャンマー110万人。