近畿大 二ホンウナギの人工ふ化に成功 完全養殖目指す

近畿大学水産研究所は11月1日、絶滅が危惧される二ホンウナギの人工ふ化に成功したと発表した。飼育期間は最長50日に達し、体長約2cmまで成長したとしている。今後は完全養殖と量産を目指す。通常の養殖ウナギから採取した卵と精子を人工授精させてできた受精卵が9~10月にふ化した。現在1000尾以上が餌を食べて成長しているという。次の世代を産卵、ふ化する完全養殖のサイクルができるまで3年程度かかる見通しだ。

ラグビーW杯日本大会45試合で約170万4,000人動員

ラグビーワールドカップ(W杯)の国際統括団体、ワールドラグビーのビル・ボーモント会長は11月3日、日本大会を総括して「最も偉大なW杯として記憶に残る。日本は主催国として最高だった」と高く評価した。およそ1カ月半の期間中、台風で中止した3試合を除く45試合で延べ約170万4,000人の観客を動員した。

製造業の業績下振れ,上場企業の125社が下方修正,総額1兆円に迫る

日本の製造業の業績の下振れが目立ってきた。2020年3月期の業績予想を下方修正した製造業は11月1日時点で、上場企業の125社に上り、その総額は9,393億円に達し、1兆円に迫っている。今後発表される中間決算(2019年4~9月期)で、下方修正企業・額ともさらに増えることは必至だ。

南アが3大会ぶり3回目の優勝 32対12でイングランド破る W杯

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は11月2日、横浜国際総合競技場で決勝戦が行われ、南アフリカがイングランドを32対12で破り、3大会(12年)ぶり3回目の優勝を飾った。W杯3回の優勝はニュージーランドと並び大会最多。                                       試合前は準決勝で、今大会で優勝に最も近いと目されたニュージーランドを破ったイングランドの優勢を予測する向きが多かった。しかし、強力フィジカル軍団を持つ南アフリカが見事に予想を覆してみせた。一方、イングランドは準決勝の王者・ニュージーランド戦に全精力を使い果たしたか、ニュージーランド戦のような素早い動き・力強さ・緻密さが感じられず、前半は特に反則を繰り返し、その都度、ペナルティを与えゴールを決められた。その結果、試合の主導権を南アに与え、終始イングランドらしい攻めが少なかった。                                                                                                                            アジアで初めて開催されたラグビーW杯日本大会は9月20日開始され、およそ1カ月半にわたり全国12の会場で合わせて45試合(3試合が台風で中止)が行われた。この間”にわかラグビーファン”を含め、日本はじめ世界のラグビーファンに元気と感動を与え、2日閉幕した。日本は主催国に恥じない、初のベスト8進出を果たし大健闘した。

IoT製品に安全認証マーク CCDSが5製品に初めて付与

国内195のメーカーや研究機関でつくる一般社団法人 重要生活機器連携セキュリティ協議会(略称:CCDS、東京事務所:東京都品川区)は10月30日、サイバー攻撃に対するIoT(モノのインターネット)製品の安全性を示す認証マークを、JVCケンウッドの業務用ビデオカメラなど5社の5製品に初めて付与したと発表した。認証を与えるには、製品を制御するソフトウェアを更新可能にするなど安全対策の11要件を満たすことが必要。

皮下の血管の鮮明な可視化に成功 奈良先端科学技術大

奈良先端科学技術大学院大学の研究グループははこのほど、皮膚の下の血管の様子がリアルタイムのモノクロの動画として鮮明に見えるようにする技術を開発したと発表した。これにより注射や点滴のほか、静脈瘤の診断などへの応用が期待されている。     研究グループは特殊な撮影技術を開発し、レーザーを当てた際に、腕の表面で反射した光を取り除いて、腕の中に入り込んだ光だけをカメラで捉えることに成功した。X線を使わないため安全性が高いほか、装置は小型で価格も安いという。

造船・舶用分野「特定技能」フィリピンで初「溶接」のみ実施 国交省

国土交通省はこのほど、新たな在留資格「特定技能」で造船・舶用工業分野で初となる特定技能技能1号試験(溶接)を11月28日にフィリピンで行うと発表した。カビテ州で学科と実技の試験を実施する。定員20名。試験を実施するのは同分野の6つの業務区分のうち「手溶接」のみ。受験申込受付は10月28日から11月8日。会場の定員に達し次第、申込受付を終了する。

大阪で開催の外国人の就職面接会に過去最多の84企業が参加

日本の大学などで学ぶ外国人を対象にした、大阪労働局などが推進する合同就職面接会が開かれた全国的な人材不足を背景に、企業の採用意欲は高く、これまでで最も多い84社が参加した。                                                                                                     参加した学生は全員が日本の大学や大学院などで学ぶ外国人で、企業側は自社のブースに学生たちを呼び込み、業務内容や職場の魅力を熱心に説明していた。大阪労働局によると、観光や飲食などの分野のほか、理系の人材や一般的な営業職などに外国人の採用を考える企業が増えており、外国人材の採用意欲は高まっているという。

沖縄「首里城」で火災「正殿」「北殿」全焼、城内へ延焼

沖縄県那覇市の首里城から10月31日未明、出火し、城の中心的な建物の「正殿」と「北殿」が全焼した。また、城内にある他の建物にも次々と燃え広がっているという。消防によると、これまでのところけが人などの情報は入っていない。                                           首里城では10月27日から琉球王国時代の儀式を再現する「首里城祭」というイベントが開かれていて、31日未明まで開催予定の催しの準備が行われていた。                         首里城は琉球王国時代のおよそ500年前に建造され、昭和8年に国宝に指定されたが、太平洋戦争中の沖縄戦で焼失した。平成4年に「正殿」が復元され、その後ほかの建物も順次復元され、平成12年に城跡が、県内にある城の跡とともに「世界遺産」に登録されている。

ビルクリーニング「特定技能」12月にミャンマーで初の海外試験

公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会(所在地:東京都荒川区)は10月28日、外国人材受け入れ拡大のための新たな在留「特定技能」のビルクリーニング分野の試験を12月7~8日にミャンマーの最大都市ヤンゴンで実施すると発表した。同分野では海外で試験が行われるのは初めて。受験の申込受付は10月30日から11月8日まで、200人に達した時点で締め切る。受験料は3万チャット(約2,090円)。12月21日に受験者に合否を連絡する。                                                                                                                     この試験は、日本国内のホテルやオフィスビルなどで清掃に従事する人材の技能評価試験となる。試験は床やガラス、洋式トイレ便座などの清掃について問う筆記と、それらの実技により能力を測るもの。日本国内での同分野の特定技能測定試験は、11~12月にかけて東京など8会場で実施され、およそ700人が受験する予定。