日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、シンガポール建設庁(BCA)は6月2日から、新型コロナウイルス感染防止のため一時停止していた建設活動を段階的に再開すると発表した。同国では感染防止のための必須サービスや業種以外の職場を、4月7日から全面閉鎖。ほぼすべての建設活動も停止している。
今回の措置により、一部例外的に稼働している必要不可欠なインフラ工事に従事している人に加え、6月2日から5%が復帰し、建設労働力の計約10%が工事に携わることになる見通し。BCAによると、工事を再開するのはMRT(大量輸送高速鉄道)や最深下水トンネルシステム(DTSS)などのプロジェクト工事。
なお、同国で5月17日までに確認された新型コロナウイルス感染者は2万8,038人(うち死亡22人、重篤16人、回復9,340人)。このうち2万5,782人が低熟練外国人労働者。
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中国吉林省舒蘭市で新たに新型コロナ感染者11人を確認
日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、中国吉林省舒蘭(じょらん)市で、5月7日に再び確認されて以降、14日現在で11人となり断続的に感染者が増え続けている。こうした状況を想定してか、吉林省衛生健康委員会は10日に舒蘭市の感染リスクレベルを「中リスク」から「高リスク」へと引き上げている。同省の感染者は5月6日まで73日間連続でゼロとなっていた。
現在、舒蘭市行きの列車は一部運行停止となっているほか、同市では封鎖管理が行われている。生活必需品の購入のため各世帯で1日1人の外出のほか、感染抑制の対応や病気の治療、突発的な事由を除き原則外出禁止となっている。公共施設の閉鎖措置なども併せて実施されている。
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新型コロナ関連の経営破たん166件、42都道府県に広がる
東京商工リサーチの集計によると、5月19日午後5時現在、新型コロナウイルス関連の経営破たんは全国で166件(倒産109件、準備中57件)に達した。当該地域は42件都道府県に広がり、空白県は現時点で福井、和歌山、鳥取、高知、長崎のわずか5県となった。5月は19日までに57件発生しており、月間100件に迫るペースで推移している。
都道府県別にみると東京都が35件(倒産31件、準備中4件)と突出。以下、北海道16件(同14件、同2件)、大阪府13件(同6件、同7件)、静岡県9件、兵庫県8件、新潟県と福岡県が各6件。業種別では宿泊業が31件(同20件、同11件)、飲食業が26件(同14件、同12件)、アパレル関連が21件(同12件、同9件)、食品製造業が13件で続く。
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フィリピン 20年GDPマイナス2.0~3.4% コロナ禍で経済損失4兆円
日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、財務省、国家経済開発庁、予算管理省などで構成されるフィリピン開発予算調整委員会(DBCC)は5月13日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により、2020年のフィリピンの経済成長率はマイナス2.0~3.4%と予測し、コロナ禍による経済損失はGDPの9.4%にあたる2兆ペソ(約4兆2,000億円)とする見通しを発表した。
フィリピン統計庁(PSA)は第1四半期(1~3月)の経済成長率がマイナス0.2%と、1998年以来のマイナス成長を記録したと発表。同国内の新型コロナの感染者数は5月12日時点で1万1,350人、死者数は751人で、感染拡大は止まらない状況にある。このため、同国経済への悪影響は第2四半期以降も継続するとみられる。
1~3月GDP年率マイナス3.4% コロナ禍で2四半期連続のマイナス
内閣府が5月18日発表した2020年1~3月期の国内総生産(GDP、季節調整値)の速報値は、物価変動を除いた実質で前期比0.9%減、この状態が1年続いた場合の年率換算はマイナス3.4%となり、消費税率引き上げなどの影響でマイナス7.3%の大幅な落ち込みとなった2019年10~12月に続いて、2四半期連続のマイナスとなった。
GDPの半分以上を占める個人消費が、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響でマイナス0.7%となったほか、輸出がマイナス6.0%、企業の設備投資がマイナス0.5%、住宅投資がマイナス4.5%などとなったことが響いた。この結果、昨年度1年間のGDPの伸び率は実質マイナス0.1%となり、5年ぶりのマイナスとなった。
先行きについて西村経済財政担当相は、新型コロナウイルスの影響がフルに表面化してくる「4、5月はさらに厳しい」として4~6月の一段下げを予測している。