新型コロナウイルス感染者 国内18都道府県で157人を確認

厚生労働省および各自治体のまとめによると、新型コロナウイルスの日本国内の感染者は2月26日午前0時現在、18都道府県で157人が確認された。この中には流行している中国との接点が見えない感染者も増えており、自治体などは追跡調査に追われている。
都道府県別の主な感染者数は東京都32人、北海道35人、愛知県20人、神奈川県14人、和歌山県13人、千葉県12人、熊本県5人、石川県4人、沖縄県3人、京都府・福岡県各2人など。

マレーシアのマハティール首相が辞任 与党内連合対立で

マレーシアの首相府は2月24日、マハティール首相(94)がアブドラ国王に辞表を提出したと発表した。同国では与党連合内の内部対立が深刻化しており、この混乱の責任を取るとともに事態の収拾を図る。通算で24年間首相を務めてきたマハティール氏の突然の辞任表明で、同国内政治の一層の流動化は避けられない。

中国 3/5の全人代延期決定 開催時期は未定 新型肺炎感染拡大で

中国国営中央テレビ(CCTV)の報道によると、第13期全国人民代表大会(全人代)常務委員会は2月24日、3月5日に開催予定だった全人代を新型コロナウイルスの感染拡大により、延期することを正式に決めた。開催時期は未定で、今後常務委員会が決定するとしている。猛威を振るう新型肺炎は政治日程にも影響を及ぼし、同国の最も重要な政治日程の一つ、全人代の開催延期という異例の措置に追い込まれた。

世界の記憶「白樺日誌」の保存状態を調査 京都府舞鶴市

京都府舞鶴市の舞鶴引揚記念館で2月20日、ユネスコの「世界の記憶」遺産として登録されている「白樺日誌」の保存状態を確認するための調査が始まった。白樺日誌は戦後、ロシア・シベリアに抑留された舞鶴市出身の男性が、現地の白樺の皮を紙の代わりにして、ふるさとへの思いを綴ったもので、5年前に「世界の記憶」に登録された。
文化財の保存に詳しい研究員らはマイクロスコープや赤外線カメラなどを使って、白樺の樹皮36枚が劣化していないかや、書かれた文字の色合いに変化が出ていないかなどを調べ、記録していた。調査は20、21の両日行われ、これを踏まえ白樺日誌の適切な保存方法を検討することにしている。

20年1月の訪日外客数1.1%減の266万1,000人

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2020年1月の訪日外客数は前年同月比1.1%減の266万1,000人だった。2019年1月の268万9,000人を約3万人下回り、4カ月連続で前年同月を下回った。今年は春節(旧正月)が1月になり、訪日需要増の時期が前倒しされた影響で、香港、マレーシア、フィリピン、ベトナムが前年同月比40%超の伸びとなったが、韓国市場の減速(前年同月比59.4%減)をカバーしきれなかった。

関空の中国便 新型肺炎の感染拡大で約8割が欠航に

関西空港を運営する関西エアポートによると、新型肺炎の感染拡大に伴い、2月17~23日までの1週間に関西空港と中国各地を結ぶ計画便612便のうち、およそ80%にあたる492便の欠航が決まったという。全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)など航空各社は予約の減少に伴い相次いで欠航を決めていて、欠航便は前週より91便増えた。これにより、関西から重慶、成都、西安などの都市に直行便で行けなくなっている。運航が続けられるのは1週間で120便となっている。

世界初のエネルギー自給自足船 トヨタの燃料電池搭載

フランス人のヨットレーサーらはこのほどレース用のボートを改造、トヨタ自動車の燃料電池車「MIRAI」の燃料電池を搭載し、太陽光や風力を利用して航海中に海水から水素を作り出す、世界でも初めてのエネルギーの自給自足船を開発した。これは全長31mの「エナジー・オブザーバー号」で2月17日、フランス北西部のサンマロの港で地元の自治体や支援する企業の関係者などに披露された。
エナジー・オブザーバー号はサンマロを出港した後、大西洋と太平洋を横断して、7月下旬の日本への到着を目指すという。