東京工科大学(本部所在地:東京都八王子市)応用生物学部の杉山友康教授とコンピュータサイエンス学部の亀田弘之教授らの研究グループは6月26日、がん幹細胞と非がん幹細胞を識別する人工知能(AI)技術を開発したと発表した。
これは、培養細胞またはがん組織の位相差顕微鏡画像に写るがん幹細胞の細胞形態をAIが識別して、がん幹細胞を明示することができるもの。がん幹細胞の存在を指標にした医薬品評価や病理組織診断などへの応用が期待される。
この研究成果は2020年6月19日、オープンアクセス学術誌「Biomolecules」に掲載された。
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新型コロナ 経済再開で世界の感染者増加ペース加速 死者50万人に迫る
米国ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによると、米国東部の6月26日午後4時(日本時間27日午前5時)時点の新型コロナウイルスの世界全体の累計感染者数は968万2,000人、死者数は49万1,000人に上った。同大は毎日、感染者数などを過去に遡って修正している。ニューヨークなどに比べ感染者数が少なく、早期に経済活動を再開した米国南部やインドで、ここへきて新規感染者数が急拡大しており、新興国でも感染者増加のペース鈍化の兆しはみえていない。
世界全体の1日あたりの新規感染者数は6月25日集計分で約17万8,000人で、19日の約18万人に次いで過去2番目の水準を記録している。国別の1日あたりの新規感染者数では米国が4万人に迫り、ブラジルをわずかに上回り世界最多となった。3番目のインドは約1万7,000人で、3日連続で過去最多を更新している。経済活動再開と感染抑止の”舵取り”の難しさが、各国・地域で浮き彫りになっている。
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ベトナムの医療用マスクの輸出急増 5月は1~4月累計の1.3倍に
日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、ベトナムの医療用マスクの5月輸出が急増した。新型コロナウイルス感染予防のため国内需要を満たすため設けられていた輸出制限が解除されたためだ。
ベトナム税関総局の統計(速報値)によると、2020年5月の輸出量は150を超える企業により合計1億8,154万枚に上った。これは1~4月累計の1億3,950万枚の約1.3倍だ。この結果、同国の1~5月の医療用マスクの輸出量は3億2,100万枚を超えた。
ただ、今後には懸念材料も指摘されている。対EUの輸出だ。ベトナムメディアによると、同国のフェイスマスクを含む医療用品が同国の品質基準を満たしていても、EUの品質基準を満たしていないため、EUに輸出できない事態が生じているという。