訪日外客 過去最速で2000万人突破 20年に4000万人に
2018年の訪日外国人旅行者数が8月15日に推計で2000万人を突破した。大阪府北部地震や、西日本豪雨の影響で伸び率が鈍化、懸念されたが、2017年よりも1カ月早く過去最速の達成となった。
菅義偉官房長官が8月20日、明らかにした。菅氏は、安倍政権は「観光」を地方創生の切り札、成長戦略の柱として推進してきたとし、2020年の訪日外国人旅行者を4000万人にする目標に向けて、取り組みを強化する考えを示した。
イオン 中国で小中学生の環境学習「チアーズクラブ」全国大会
イオンおよび永旺(中国)投資有限公司は、中国・北京市で8月8~10日の3日間にわたり、第1回「中国イオン チアーズクラブ全国大会」を開催した。
小中学生を対象に環境学習の場を提供する「中国イオン チアーズクラブ」は、日本で1996年に開始した「イオン チアーズクラブ」の活動をもとに、中国で2014年に本格的に活動を開始した。現在、中国各地の店舗を拠点に77クラブ、約2000名の子どもたちが活動している。各クラブは毎年1つの環境テーマに沿って活動し、その成果を壁新聞にまとめている。
今回、中国で初開催になる全国大会に参加したのは、壁新聞の発表会で選抜された7エリア(北京・天津・青島・蘇州・武漢・広州・香港)、13クラブの代表者27名。全国大会では、壁新聞セッションはじめ、様々な体験プログラムを通じて自然環境への理解を深めた。
“宇宙エレベーター”実現へ 福島でロボット着陸実験
地上と宇宙ステーションをケーブルで結び、人やモノを運ぶ壮大な構想「宇宙エレベーター」の実現に向けた実験が8月14日、福島県南相馬市の大規模試験場「ロボットテストフィールド」で行われた。
この実験は、宇宙エレベーター協会(所在地:東京都港区)などが実施した。上空の気球から吊り下げたケーブルを伝って、四つ足ロボットを載せたクライマーと呼ばれる昇降機が上昇していく。そして、火星などに着陸することを想定し、上空約40㍍からロボットが飛び降り、パラシュートを開いて着地した。
宇宙エレベーターは、ロケットに代わる大量輸送手段として期待されるが、技術的な課題はまだまだ多い。同協会によると、実際に宇宙まで行けたとしても、着陸するにはパラシュートや逆噴射などを使った安全な着陸方法の開発が求められる。同協会では、理論的には実現可能だ。2050年までには実現したいとしている。
7月訪日外客数5.6%増の283万2000人 7月として過去最高
日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2018年7月の訪日外客数は前年同月比5.6%増の283万2000人で、前年同月の268万2000人を15万人以上上回り、7月として過去最高を記録した。
ただ、6月18日に発生した大阪府北部地震や、7月の西日本豪雨の影響で、訪日外国人旅行客全体の伸びは鈍化した。
市場別では、最大市場の中国が過去最高を記録したほか、15市場(台湾、タイ、シンガポール、フィリピン、ベトナム、インド、オーストラリア、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン)で、7月として過去最高を記録した。ただ、韓国、香港は減少した。