国土交通省は12月19日、2025年大阪・関西万博の期間中に大阪府内で「日本版ライドシェア」の規制を大幅に緩和することを正式に決定した。大阪府、大阪市との間で合意した。この要点は①大阪市周辺に限られていた運航エリアを大阪府全域に広げ、万博会期中の移動需要に対応する②万博会期中の2025年4〜10月に曜日を問わず、24時間運行できるようにする。
これらの要点実施に向け、12月20日から大阪府内全域で24時間ライドシェアを運行する試験運用を始める。台数は大阪市周辺は210台まで、そのほかの地域では、各地にあるタクシー車両数の5%までとする。試験運用の「状況を踏まえ、国交省と大阪府、大阪市、大阪タクシー協会で万博期間中に必要なライドシェアの台数を検討する。
会計検査院 コロナ融資の回収不能・恐れ1.5兆円
会計検査院の調べによると、新型コロナウイルス対策で政府系金融機関が中小事業者向けに実施した特別融資のうち、昨年度末時点で1兆5,633億円が回収不能かその恐れがあり、1年間で1.5倍に膨らんだことが分かった。
特別融資はコロナ禍で売上高が減少した事業者に最大6億円を貸し付けるもので、多くは実質無利子・無担保のいわゆる”ゼロゼロ融資”。2020年3月から実施され、ゼロゼロ融資の申請は2022年9月に終了し、それ以外の低金利の融資も含めたすべての申請は12月末で終了する。
会計検査院によると、政府系金融機関が昨年度末までに貸し付けた特別融資20兆6,397億円のうち、回収済みは8兆892億円(前年比3兆309億円増)。一方、倒産などによって回収不能が決定したのは1,490億円(同792億円増)だった。また、貸し付け中の残り12兆円超のうち、事業者が経営難に陥っていることなどから2,178億円(同931億円増)が実質的に回収できない状態となっており、1兆1,965億円(同3,179億円増)は回収不能の恐れがあるという。
25年4月 帯状疱疹の予防ワクチン 定期接種に 原則65歳対象
訪日客1〜11月累計で3,337万人と19年間抜き過去最高
日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2024年1〜11月の訪日外国人客数は3,337万9,900人に上り、これまで最多だった2019年の3,188万2,049人を上回り、12月の1カ月分を残して過去最高となった。円安で訪日旅行の魅力が増しているほか、航空便数がコロナ禍前水準まで回復していることも背景にある。
国・地域別にみると、韓国が2019年同期と比べ49.0%増の795万300人と最多。次いで中国が28.2%減少したが637万6,900人。台湾と香港を合わせた東アジアで全体の約7割を占めている。米国やイタリアなど欧米の多くの地域も4〜5割の伸びを示した。今年11月単月の訪日外国人客数は30.5%増の318万7,000人だった。月別で2月から10カ月連続で2019年の実績を上回った。
経団連 次期会長に日本生命の筒井氏 金融機関から初
万博 自前パビリオンのアイルランド館完成 海外勢第1号
菅野智之 オリオールズと1年20億円で合意 先発陣の一角に
JRA初 25年3月 栗東トレセンに女性調教師が開業
日本中央競馬会(IRA)で2025年3月、女性調教師が初めて厩舎を開業する。12月16日に前川恭子調教師(47)が来春の新規調教師(9人)として発表された。滋賀県栗東市のトレーニングセンターに厩舎を構える予定。
前川さんは千葉県出身で、実家近くの牧場で馬に興味を持ち、11歳で乗馬を始めた。大学では馬術部に所属し、卒業後は北海道での牧場勤務を経て、2003年にJRAの厩務員、2004年に夫と同じ調教助手になった。2023年、5度目の受験で約15倍の難関を突破し、女性で初の合格者となった。
海外では厩舎スタッフの男女比率はほぼ半々。これに対し、JRAでは11月20日時点で、女性は騎手が138人のうち6人、調教師は191人中1人、厩舎スタッフは2,310人中35人だ。