三菱重工 シンガポール初の水素焚き大規模発電所

三菱重工業(本社:東京都千代田区)は8月31日、グループの三菱パワーアジア・パシフィックが、シンガポールのエンジニアリング会社、ジュロン・エンジニアリング社とのコンソーシアムにより、ケッペル社との間でシンガポール南西部のジュロン島サクラ地区に60万KWの最新鋭ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電所を建設するEPC(設計・調達・建設)契約を締結したと発表した。
同発電所は、30%の水素を含む燃料で運転できるよう設計され、水素の専焼発電にも対応できる機能を備える、シンガポール初の水素による大規模発電所となる。

日揮HD タイでAGCのプラント設備増強Pを受注

日揮ホールディングス(本社:横浜市西区)は8月31日、海外EPC事業会社、日揮グローバルとタイのGCメンテナンス&エンジニアリング会社がコンソーシアムを形成し、AGCのクロール・アルカリ事業会社、AGC Vinythai Public Company Limited(所在地:タイ・ラヨーン県マプタプット工業団地)向けVCM(塩化ビニル)、PVC(ポリ塩化ビニル)の生産能力増強プロジェクトを受注したと発表した。受注金額は非公表。それぞれ年産40万トンのVCM、PVCの生産設備およびその付帯設備を増設する。

三井不 インドネシアで全808戸の分譲住宅事業に参画

三井不動産(本社:東京都中央区)は8月31日、インドネシア西ジャワ州ブカシ県の分譲住宅事業「ジャパべカスポーツシティ」内の3区画へ参画すると発表した。約8.5haの広大な敷地に計808戸(戸建住宅622戸、ショップハウス186戸)を建設する。
シンガポールの三井不動産アジアを通じ、現地大手デベロッパー、ジャパべカ社の100%子会社、グラハブアナ社(GBC社)と共同で事業を推進する。

スズキ インドで政府関係機関とバイオガス実証事業

スズキ(本社:静岡県浜松市)は8月31日、インドの政府関係機関の全国酪農開発機構(NDDB)とバイオガス実証事業を実施することで合意し、覚書を締結したと発表した。スズキとNDDBは合弁会社の設立も視野に、将来のバイオバス事業化に向けた取り組みと、その普及可能性の実証を行う。具体的には、牛のふん尿に含まれるメタンから自動車燃料を精製する。スズキがバイオガス関連事業に取り組むのは今回が初めて。

22年コメ作況 11都府県「やや良」11県「やや不良」

農林水産省は8月31日、秋に収穫する新米の15日時点の2022年産米の作柄概況を発表した。宮城、茨城など11都府県が「やや良」、新潟、北海道、福島など24道府県が「平年並み」だった。秋田、青森など11県は「やや不良」となった。「良」の都道府県はなかった。
作柄概況は10アール当たり収量を平年と比べ99〜101%を「平年並み」、102〜105%を「やや良」、95〜98%を「やや不良」としている。

ニプロ タイ・チェンマイに営業所開設 地域密着網

ニプロ(本社:大阪市北区)は8月31日、連結子会社のニプロセールスタイランド(本社:タイ・バンコク)が、タイ・チェンマイに営業所を開設したと発表した。地域に密着したきめ細かいサービスを提供することにより、医療現場のニーズに迅速に応え、ニプロブランドの向上を図る。7月25日より営業活動を開始している。

イーレックスなど台湾の漁電共生型太陽光事業に参画

イーレックス(本社:東京都中央区)など5社は8月31日、台湾での漁電共生型太陽光発電事業検討のため、共同出資していた台湾法人、鼎龍能源科技有限公司(本社:台湾)の事業計画地が、政府の特区認定を得たと発表した。
同事業に参画するのはイーレックスのほか、九電工(本社:福岡市)の台湾法人、九連環境開発股份有限公司、JA三井リース(本社:東京都中央区)、中央日本土地建物(本社:東京都千代田区)、マニエスグループの台湾法人、瑪尼斯投資股份有限公司(本社:台湾)の各社。
台湾政府は、2030年までに30GWの太陽光発電を導入する目標を掲げており、養殖池の上に太陽光パネルを設置し、漁業と発電事業の共生を図る「漁電共生型」を新たな太陽光発電の手法と捉え、2025年までに同手法で4GWの導入を目指すことを政策としている。

三井化学 シンガポールの廃食用油メーカーに出資

三井化学(本社:東京都港区)は8月31日、バイオマス化学品・プラスチックの原料となる廃食用油で東南アジア・中国地域最大級の集荷・販売会社、Apeiron AgroCommodities Pte.Ltd.(アペイロン、アグロコモディティ、本社:シンガポール)へ6月に出資したと発表した。今回の出資により、三井化学は拡大するバイオマス化学品・プラスチック製品の需要に対応するため、バイオマス原料の調達拡大を図っていく。