タカラバイオ サル痘ウイルス検出用PCR試薬を発売

タカラバイオ(本社:滋賀県草津市)は8月4日、サル痘ウイルス全般を検出するPCR試薬と、同ウイルスの西アフリカ型とコンゴ盆地型の遺伝子をそれぞれ個別に検出するPCR試薬を、同日より発売し、受注を開始すると発表した。この試薬では、1時間以内でサル痘ウイルス遺伝子の検出が完了するとしている。

川崎重工 燃料LPG/アンモニア運搬船を受注

川崎重工(東京本社:東京都港区)は8月4日、日本郵船向けに8万6,700㎥型LPG(液化石油ガス)燃料LPG/アンモニア運搬船1隻の造船契約を締結したと発表した。日本郵船向けのLPG/アンモニア運搬船の4隻目の契約となる。今後、坂出工場で建造し、2025年に竣工予定。全長約230m、幅37.2m、深さ21,9m。

三菱地所など都内の「空飛ぶクルマ活用」Pに参画

三菱地所、日本航空、兼松は8月4日、東京都の「都内における空飛ぶクルマを活用したサービスの社会実装を目指すプロジェクト」に採択されたと発表した。
このプロジェクトでは、2022年度に都市内アクセス、空港アクセス、離島の移動などに空飛ぶクルマのビジネスモデルを検討。2023年度にヘリコプターによる運航実証、2024年度に空飛ぶクルマによる運航実証、離着陸場オペレーションの検証を通じて、運用の課題や収益性などを検証する。
日本では、空の移動革命に向けた官民協議会を中心に2025年ごろからの商用運航、社会実装を目標に、官民一体で検討が進められている。

阪急・阪神 23年4月から運賃値上げ バリアフリー化分

大手私鉄の阪急電鉄と阪神電鉄は8月3日、駅構内などのバリアフリー化を進めるため、必要な費用を利用者にも負担してもらうため、2023年4月からすべての路線で運賃を10円値上げすると発表した。値上げの対象は神戸高速線を除くすべての路線。1回の乗車につき10円、通勤定期は6カ月で2,000円程度引き上げる。通学定期は対象外。
国は2021年12月、駅構内などのバリアフリー化を進めるため、転落防止のためのホームドアやエレベーターの設置を行う場合は、国の審査や認可を受けずに届け出するだけで、関連費用を運賃に上乗せすることができる新たな制度を設けた。両社はこの制度を活用する。
阪急は2041年春頃までに、阪神は2042年度頃までに、それぞれすべての駅でバリアフリー対応を完了させるとしている。

ツムラ 中国の合弁会社が中薬の分析・研究新会社

ツムラ(本社:東京都港区)は8月3日、100%子会社の津村(中国)有限公司(本社:中国・上海市)と中国平安人寿保険股份有限公司(本社:中国広東省)との合弁会社、平安津村有限公司(本社:中国・上海市)が、新たに「平安津村中医薬科技有限公司」(所在地:中国広東省深セン市)を設立したと発表した。資本金は1億5,000万人民元。
新会社は、ツムラグループの中国事業における研究プラットフォームとして、生薬種苗から最終製品まで全サプライチェーンにおける品質標準の策定、生薬の生産・品質研究および中成薬の品質研究の機能を担い、生薬プラットフォーム・製剤プラットフォームの発展をサポートする。

スシロー居酒屋「杉玉」8/3香港に海外1号店開業

回転ずし大手「スシロー」の居酒屋業態ブランド「杉玉」の海外1号店が8月3日、香港で開業した。香港島・湾仔の軒尼詩道(ヘネシーロード)沿いの複合ビル「ザ・ヘネシー」の路面店としてオープンした。まず香港で「お客様に喜んでもらえる店づくり」に取り組み、香港以外の国・地域への出店も見据える。
杉玉は、スシローを運営するフード&ライフカンパニーズ(本社:大阪府吹田市)が展開する、すしを目玉とする居酒屋ブランド。

関空 30年度の総旅客数最大約5,000万人の需要予測

関西国際空港を運営する関西エアポートなどは8月3日、2030年度の関空の総旅客数は最大で約5,000万人を見込むと発表した。新型コロナウイルスの影響を織り込んでいないため、下振れの可能性もあるが、コロナ拡大前の2018年度の7割増、2021年度の約14倍にあたる。
関西エアポートはこの予測に沿って、第1ターミナルビルの国際線出発エリアを約6割拡大し、第2ターミナルビルと合わせて約4,000万人を収容できるようにする計画だ。2026年までに全面改修を終える予定。
今回の需要予測は、施設を保有する新関西国際空港会社や自治体などで構成する委員会がまとめた。2030年度の国内旅客数はほぼ横ばいだが、新規路線開発などを通じアジアからの旅客数が増える。大阪・関西万博が開かれる2025年度はインバウンド(訪日外国人)需要の拡大で総旅客数は約3,700万人を見込む。

クラシエ薬品 漢方薬の安定供給へ中国に新工場

クラシエ薬品(本社:東京都港区)は8月2日、中国山東省威海市に中国で2つ目となる新工場を建設すると発表した。新工場は漢方薬の原料となる生薬の刻み工程と原薬のエキス粉末の製造工程を備え、生薬保管倉庫も併設する。2023年の竣工、稼働開始を目指し、国内外の既存工場と合わせてエキス粉末の生産能力の増強を図る。
威海新工場の敷地面積6万6,517㎡、延床面積2万8,705㎡、建築面積8,090㎡。生産能力はエキス粉末最大年間400トン、生薬保管能力約3,200トン。葛根湯エキス、人参養栄湯エキス粉末、補中益気湯エキスなどを生産する。79.0%のCO2排出削減を目指す。

JFEエンジ,アーバンエナジー 蓄電池ビジネスに本格参入

JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)と新電力子会社のアーバンエナジー(本社:横浜市)は8月2日、共同で蓄電池ビジネスに本格参入すると発表した。両社は参入にあたり、充放電計画の高精度化・自動化を実現するため、JFEエンジニアリングの鶴見製作所内に大型蓄電池を設置し、共同でマルチユースEMSの開発に着手し、2023年春の運用開始を目指す。
マルチユースEMSの機能により、需要家消費電力のピークカット、電力卸市場の活用、容量市場への対応を最適に組み合わせることが可能で、将来的には需給調整市場にも対応する予定。