富士フィルムHD 中国複合機リサイクル拠点で脱炭素実現

富士フィルムホールディングス(本社:東京都港区)は7月4日、中国江蘇省蘇州市の複合機リサイクル拠点でカーボンニュートラルを実現すると発表した。使用済み複合機などを再資源化するリサイクル拠点の富士フィルムエコマニュファクチャリング(蘇州)で、今回約8,000㎡の太陽光発電パネル設置などにより、すべての使用電力を再生可能エネルギー由来の電力に切り替えた。
これにより、使用電力の約90%を賄う。加えて、再生可能エネルギー証書が適用された電力を購入し、使用電力すべてを再生可能エネルギー由来の電力に切り替えることでカーボンニュートラルを実現するとしている。
同社はすでにオランダとベルギーの生産拠点で、すべての使用電力に再生可能エネルギー由来の電力を用いるなど、生産活動に伴うCO2排出削減につながる施策を推進している。

AGC インドシナ半島の3子会社を統合再編 基盤強化

AGC(本社:東京都千代田区)は7月4日、子会社で化学品クロール・アルカリ事業を手掛けるタイ法人2社とベトナム法人1社を統合再編し、7月1日付で新会社「AGCビニタイ」(所在地:タイ・ラヨーン県)を設立したと発表した。新会社の資本金は約87億3,400万タイバーツ(約332億円)。新会社におけるAGCの持株比率は70.22%。東南アジア地域でのクロール・アルカリ事業の基盤強化とさらなる成長を目指す。

東洋紡 インドネシアの縫製会社を完全子会社化

東洋紡(本社:大阪市北区)は7月1日、インドネシアの縫製会社PT.SHINKO TOYOBO GISTEX GARMENT(本社:インドネシア・バンドン市、以下、STGガーメント)の全株式を取得して完全子会社化したと発表した。これに伴い商号を「PT.SHINKO TOYOBO GARMENT」に変更した。
東洋紡グループの意思決定を迅速化することで、日本向けサプライチェーン(調達・供給網)のさらなる強化を図る。

ホンダ 自動運転の超小型EV開発 30年実用化めざす

ホンダ(本社:東京都港区)は7月4日、新たに開発した超小型電気自動車(EV)を使った次世代モビリティーの実証実験を2022年秋から茨城県常総市で開始すると発表した。ホンダの研究開発子会社、本田技術研究所と常総市が同日、5年間の実証実験の実施に向けた協定を結んだ。
ホンダが開発する超小型EVは1〜2人乗りを想定。地方都市で自動運転など新技術を搭載した車両を、運転ができない高齢者などに買い物などの日常の足止して活用してもらうことを見込んでいる。2030年をめどに実用化を目指す。

オリックス シンガポールのイートスGとの合弁解消

総合リース大手のオリックス(本社:東京都港区)は7月1日、レンタカー事業を手掛けるシンガポールのイートス(Ethoz)グループの全保有株式を現地合弁先の自動車販売会社タンチョン・インターナショナルに売却したと発表した。売却額は計1億5,250万シンガポールドル(約148億円)。およそ40年にわたる合弁事業を解消した。NNA ASIAが報じた。

塩野義 新型コロナ飲み薬 中国でも承認申請へ

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は7月4日、中国平安人寿保険股份有限公司(本社:中国広東省)との合弁会社、平安塩野義有限公司(本社:中国・上海市、以下、平安塩野義)が、新型コロナウイルスの飲み薬にについて、中国国家薬品監督管理局薬品審議中心に対して、新薬承認申請に向けた臨床試験(治験)データなど資料の提出を開始したと発表した。正式な新薬承認申請の時期や実用化の時期については未定としている。

大林組など 模擬砂と有機肥料で小松菜栽培に成功

建設大手の大林組(本社:東京都港区)と名古屋大学発スタートアップのTOWING(トーイング、所在地:名古屋市)は、月の砂を模した「模擬砂」と有機肥料を使った小松菜の栽培に成功した。ふん尿などを肥料に使う循環型農業を月で実現することにつながる成果だ。将来、月で暮らす人々の地産地消を支える。日本経済新聞が報じた。

JR東日本 シンガポールでエキナカ商業施設第1期開業

JR東日本(本社:東京都渋谷区)は7月1日、シンガポールのトムソン・イーストコート線のウッドランズ駅のエキナカ商業施設「STELLAR@TE2」を同日開業すると発表した。第1期として7月1日に16店舗が開業、2022年中の全面開業に向け準備を進めていく。商業施設の面積は1,560㎡。運営会社はJR東日本東南アジア開発が参画する現地合弁会社、Stellar SG-JR Retail Private Limited。

DIC 中国のコーティング樹脂TODMN社を買収

化学メーカー、DIC(本社:東京都中央区)は7月1日、完全子会社DIC(China)Co.,Ltd.を通じ、中国のコーティング用樹脂を手掛ける広東トウ徳新材料有限公司(所在地:広東省、TODMN社)の全株式を取得し、買収したと発表した。買収金額は非公表。
今後高成長が見込まれる中国のコーティング用樹脂の生産能力を拡大する。現在DICは中国の中山と張家港の2拠点体制でコーティング用樹脂を生産、現地販売しているが、生産面ではすでに両拠点ともフルキャパシティで生産しており、拡張余地が少なくなっていた。2023年度中にTODMN社の生産能力を現行の2倍に引き上げる。

LIXIL 排泄物の状態をAIで解析 老人施設で実証開始

LIXIL(本社:東京都江東区)は7月1日、愛知県大府市の介護付き有料老人ホーム「フラワーサーチ大府」で、入居者の健康状態把握のため、排泄物の状態を人工知能(AI)で解析する実証実験を開始したと発表した。
施設内のトイレ便座裏に画像センサーを取り付け、排便後の写真を撮影。AIで排泄物の形状を7パターン、大きさを3パターンに分類し、システム上に自動で記録する。これまでは入居者が自己申告し、介護士が書類に記入していた。