タカラバイオ ラムダ株の変異を検出するPCR試薬を販売

タカラバイオ(本社:滋賀県草津市)は8月19日、新型コロナウイルスのラムダ株等に特徴的なL452Q変異およびF490S変異を特異的に検出するリアルタイムPCR試薬を、8月20日より受注開始すると発表した。
同試薬は、すでに発売している変異検出用試薬シリーズと同様に、RNAを精製することなくダイレクトPCRが可能で、コアキット(PCR酵素ミックスと前処理試薬のセット)と組み合わせて使用する。また、反応確認のための陽性コントロールも発売する。

住江織物 水濡れ感知の布開発 22年に介護シーツで販売

カーペット大手の住江織物(本社:大阪市中央区)はこのほど、水に濡れたことを検知する布を開発した。これは、電気を通す糸に水を吸う糸を巻き付けた特殊な糸を、格子状やひし形状に織り込んだもの。乾燥時は外側の糸が絶縁体になり電気を通さないが、水分を含むと電気が流れる仕組み。センサーのデバイスと通信コネクタを組み合わせて開発した。センサーはにおいも感知する。
第一弾として2022年内に、濡れるとスマートフォンに通知する介護用シーツとして販売を目指す。このシーツは、水分のみを検知した場合は「尿」、水分とにおいを検知した場合は「便」と識別して知らせ、おむつやシーツを交換する目安になる。これによって介護者の負担軽減につながる。価格は未定だが、シーツ2枚とシステムを合わせて5万円程度を想定。日本経済新聞が報じた。

JR東日本と日本ホテル 台湾・台北に海外初のホテル開業

JR東日本(本社:東京都渋谷区)と日本ホテル(本社:東京都豊島区)は8月19日、JR東日本グループとしてホテルの海外初出店となる「ホテルメトロポリタン プレミア台北」を、2021年8月23日に台湾台北市で開業すると発表した。
同ホテルの延床面積は約6万1,908㎡で、地上15階・地下6階。客室数は288室。運営会社は捷福旅館管理顧問股份有限公司(ジェイフーりょかんかんりこもんこふんゆうげんこうし)。
同ホテルは、宮城・仙台の食材を中心に東北の豊かな食文化を体験できる日本料理「はや瀬」や、台湾にながらにして日本ステイを楽しめる宿泊プランなどを通じて、コロナ禍で日本を訪れることができない台湾の日本ファンの顧客に、上質な日本体験の機会を提供する。また、アフターコロナでの日台往来回復を見据えた日本の魅力発信により、日本の地方創生に貢献する。

ベトナム新規感染1万人超え 変異株の歯止めかからず

ベトナム保健省は8月19日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1万654人確認され、累計で31万2,611人に上ったと発表した。1日当たりの感染者数が1万人を超えたのは初めて。感染力が強いデルタ株など変異株の流入で4月下旬以降、感染者が急拡大。最大都市ホーチミン市を中心に南部での感染拡大に歯止めがかからない状況が続いている。
こうした一方で、ワクチン接種率は17日時点でわずか1.5%にとどまり、ホーチミン市周辺では医療体制がひっ迫している。

マルハニチロ 細胞培養技術確立に向け共同研究を開始

マルハニチロ(本社:東京都江東区)は8月18日、魚類細胞の大量培養による食品生産を目指し、細胞培養スタートアップ企業のインテグリカルチャー(本社:東京都文京区)と開発契約を締結し、魚類の細胞培養技術の確立に向けた共同研究開発を推進すると発表した。
マルハニチロが独自に展開する食品グレード培養液と汎用大規模細胞培養システム”Culnet System(TM)”は、これまで牛と家禽の細胞で有効性が確認されており、今回の研究ではこれらを新たに魚類の細胞にも拡張する。検証に必要な生きた魚(細胞)の提供をマルハニチロが担う。
インテグリカルチャー社は、細胞農業(細胞培養)が普及する世界の実現に向けて、培養コストのの低価格化と、細胞培養の大規模化技術の開発を行う革新的なスタートアップ企業。

出光・日産自・ソーラーF EV充電サービス実証事業

出光興産(本社:東京都千代田区)、日産自動車(本社:横浜市西区)、ソーラーフロンティア(本社:東京都千代田区)の3社は8月19日、ダイナミックプライシングを活用したEV(電気自動車)充電サービスの実証事業を開始すると発表した。同事業は経済産業省の「令和3年度蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業補助金」の採択を受けている。実証期間は2021年11月~2022年1月。ダイナミックプライシングとは、電力の需要や供給等の状況により変動する価格体系のこと。
3社は、EVやPHV(プラグインハイブリッド車)等の電動車の普及がさらに進む将来に向け、電力負荷の低減や平準化を目的としてこの実証事業に取り組む。この実証で再生可能エネルギーを効果的にEV充電に活用することや、電力需要が高まる時間を避けた充電を可能にする仕組みを検証し、カーボンニュートラルの達成と持続可能な電力インフラの実現に貢献することを目指す。

フランスベッド 医療機器認定ベッド型マッサージ器

フランスベッド(本社:東京都新宿区)は8月19日、親指の形をした多機能ローラーが効果的に指圧ポイントを捉え、首筋から足先まで全身をマッサージするベッド型マッサージ器「RAMIDAUS(ラミダス)」を、2021年8月20日から新発売すると発表した。
ラミダスは、医療機器の認定を受けており、寝た状態でマッサージを受けることにより、多機能ローラーが背骨の両脇に点在する指圧ポイントを効果的に捉えるため、寝ているだけで全身のコリや疲れが和らぐという。さらに温熱機能も兼ね備えており、硬くなった筋肉を温熱でほぐすことで、ローラーのマッサージ効果を高める。

川崎重工と大林組 NEDOの水素発電の地域実装へ調査

川崎重工業と大林組は8月17日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募事業「水素社会構築技術開発事業/地域水素利活用技術開発」に係わる採択を受け、水素発電の地域実装に向けた技術開発と、社会実装モデルに関する調査の2事業を開始したと発表した。
具体的には神戸市のポートアイランドの「水素CGS実証プラント」に設置済みのドライ方式水素専焼水素ガスタービンの改良、統合型EMSの再設計・改修および周辺公共施設に水素由来のクリーンな電気と熱を供給することで、より実用的で環境性が高い技術の確立と、地域に実装するためのモデル構築を行う。また、関西電力とともに市街地などへの水素CGSの導入による脱炭素化に向けた事業モデルの調査・検討を行う。

三井化学・日本IBM・野村総研 資源循環型社会へコラボ

三井化学(本社:東京都港区)、日本アイ・ビー・エム(本社:東京都中央区、以下、日本IBM)、野村総合研究所(本社:東京都千代田区、以下、NRI)の3社は8月17日、資源循環型社会の実現を目指し、コンソーシアムを設立することで合意したと発表した。
コンソーシアムの活動として、資源循環プラットフォームを利用した実証実験への支援活動、複数企業による研究会開催、コンソーシアムで得た知見等の情報共有やコンソーシアム内外への提言等を計画するとともに、他団体とのオープンな関係構築を通じ、循環型社会の実現を目指す。目的として①トレーサビリティを基盤とした、プラスチックリサイクル材の利用促進②資源循環に関するステークホルダー間の連携支援③資源循環に貢献した人や企業へのインセンティブ制度構築-を挙げている。

JCB カンボジアのABAと提携し加盟店拡大へ

ジェーシービー(JCB)は8月18日、海外事業子会社、JCBインターナショナルがカンボジアのカナダ系アドバンスド・バンク・アジア(ABA銀行)と提携したと発表した。これにより、カンボジア国内のABA銀行の2,498のカード加盟店舗と379カ所の現金自動預け払い機(ATM)で、JCBカードの利用が可能になった。
JCBインターナショナルは、カンボジアでアクレダ銀行やマレーシア系のカンボジア・パブリック銀行とも提携している。