ダイキン・富士フィルム エアコン送風音20%低減技術を実用化

ダイキン工業(本社:大阪市北区)と富士フィルム(本社:東京都港区)は1月18日、エアコンの加湿や換気運転時に発生する音の波動を制御し、送風音を20%以上減らす技術を実用化すると発表した。富士フィルムが光学分野で培った技術を応用した。ダイキンは今春、家庭用エアコンの付属品として専用キットを発売している。

東レ 中国・佛山市のTMFCで製造の逆浸透膜製品を初出荷

東レ(本社:東京都中央区)は1月18日、中国で2019年に設立した水処理膜製品の製造会社、東麗膜科技(佛山)有限公司(本社:佛山市、以下、TMFC)で生産を開始し、1月17日に逆浸透(RO)膜の初出荷式を開催したと発表した。今回のTMFC立ち上げにより、中国でのRO膜の生産能力を増強し、水処理膜製品の販売会社、藍星東麗膜科技(北京)有限公司(本社:北京市、略称:TBMC)との強固な協力関係のもと、中国における水処理事業の拡大を加速していく。
初出荷式へは、来賓として佛山市南海区経済促進局および南海区のトップや幹部を招いたほか、水処理業界の顧客企業やグループ企業トップなどの関係者ら総勢68名が出席した。

第一交通・住友商・九電 環境配慮型タクシーでEVプロジェクト

第一交通産業(本社:福岡県北九州市)、住友商事(本社:東京都千代田区)、住友商事九州(本社:福岡市)、九州電力(本社福岡市)の4社は1月18日、環境性と経済性を両立させた環境配慮型タクシー事業の実現に向け、電気自動車(EV)によるタクシー電動化プロジェクトを始動するとい発表した。
第一弾として、福岡地区でEVタクシーを共同で導入する。第一交通アイランドシティ営業所(所在地:福岡市東区)でEVタクシーおよび充電器を導入する。福岡地区での運行を通じて、走行距離などの経済性、充電時間や電池の状態などの性能面、環境負荷などを分析し、EVタクシーに最適な充電・運行マネジメントシステムを構築する。また、将来的な再生可能エネルギーの導入や、削減した二酸化炭素のクレジット化にも取り組むことで、全国で持続可能な環境配慮型タクシー事業の実現を目指す。
第一交通は2023年3月までに全国で約100台のEVタクシーの導入を目指している。

日本郵便 6/1から国際郵便料金を最大2倍に引き上げ発表

日本郵便は1月18日、海外へ書籍や荷物を送る国際スピード郵便(EMS)や、航空・船便扱いの小包などの国際郵便料金について、6月1日から最大で2倍程度に引き上げると発表した。インターネット通販の普及などで世界的に配送料が大幅に増加し、各国で人件費など配達コストが上昇しているため。

INPEXとJOGMEC 国内で30年ぶり海洋ガス田開発 3月から探鉱

INPEX(本社:東京都港区)と石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は1月17日、島根・山口両県沖で3月から海洋ガス田の探鉱を始めると発表した。国内での海洋ガス田の新規探鉱・開発は約30年ぶり。経済産業省は天然ガスの自給率を高めて安定調達につなげたい考え。

住友ゴム 中国タイヤ工場で電力の100%再生可能エネ化実現

住友ゴム工業(本社:神戸市中央区)は1月18日、中国の常熟工場(所在地:江蘇省常熟経済開発区)と湖南工場(所在地:湖南省長沙市)で、脱炭素社会の実現に向け、2022年1月より購入電力のすべてを再生可能エネルギー由来の電力へ切り替えたと発表した。さらに2022年下期には太陽光発電の導入を計画しており、2022年度に中国の2工場でタイヤ製造時に排出されるCO2は、2021年度比で約70%削減される見込み。

トヨタ21年度世界生産900万台割れ 半導体の需給ひっ迫で

トヨタ自動車は1月18日、2022年3月期(21年度)の世界生産台数が計画していた900万台を下回る見通しだと発表した。半導体の需給がひっ迫しているため。これにより、2月の生産計画を15万台程度引き下げ70万台規模とすることも明らかにした。その結果、3月の生産増では計画の達成が困難と判断した。同社の21年度の世界生産台数は21年3月期実績818万台を上回る可能性は高いが、2021年秋以降の操業停止の影響分をカバーしきれなかった。

山村硝子・JR貨物 福井県で植物工場新設 年間260トン生産

日本山村硝子(本社:兵庫県尼崎市)と日本貨物鉄道(本社:東京都渋谷区、以下、JR貨物)は1月17日、植物工場事業を行うため設立した合弁会社「山村JR貨物きらベジステーション」(本社:兵庫県尼崎市)が、福井県大飯郡おおいまち尾内で、植物工場を新設すると発表した。
合弁会社の資本金は1億円で出資比率は日本山村硝子51%、JR貨物49%。新設工場はS造平屋建て、敷地面積は約7,500㎡、延床面積は約3,400㎡。2022年1月20日着工、2023年3月竣工、4月事業開始の予定。投資額は約22億円。ケール、クレソン、セロリ等を年間260トン生産する予定。

JAXA・三菱重工 次期主力ロケット「H3」打ち上げ再び延期

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が開発中の次期主力ロケット「H3」の打ち上げが延期となる見通しであることが分かった。これまで2021年度中を目指していた。新型エンジンのタービンの一部に見つかった不具合の解消に時間がかかっており、延期は2回目。
H3は全長約63mで、いまの主力ロケット「H2A」の後継機として開発が進められている。汎用品を使うことなどで、打ち上げ費用を約50億円と現在より半減させる目標を掲げている。当初の計画では2020年度の打ち上げを目指していた。

北陸銀行 ベトナムの顧客のビジネス支援でAXIS社と契約

北陸銀行(本店:富山市)は1月17日、顧客企業に対するベトナムでのビジネス支援を目的として、三谷産業(本社:金沢市)の子会社、Aureole Export Integrators Inc.(以下、AXIS社)とビジネスマッチング契約を締結したと発表した。
同行顧客企業に、AXIS社が提供する海外ビジネス支援サービスを紹介することで、ベトナム進出に向けた現地調査や進出後の諸問題の対応など、事業基盤構築に向けたサポートを行う。三谷産業はベトナムでグループ会社7社・16拠点を展開し、ベトナムで豊富なビジネスノウハウを持つ。