富士通,東京医科歯科大 富岳とAIでがんの薬剤耐性を発見

スーパーコンピュータ「富岳」と「発見するAI」で、がんの薬剤耐性に関わる未知の因果メカニズムを高速に発見する新技術が開発された。富士通と東京医科歯科大学は3月7日、従来は実行困難だった2万変数のデータを1日以内で超高速計算することが可能で、1,000兆通りの可能性から未知の因果を発見できる技術を開発した。
両者は、がん医療と創薬の現場課題の抗がん剤の薬剤耐性を分析するために、がんの細胞株から得られた遺伝子発現量データにこの技術を適用した結果、これまでの研究成果では得られていない、肺がん治療薬の耐性の原因を示唆する遺伝子の新たな因果メカニズムを抽出することに成功した。これにより、患者一人ひとりに対応した効果的な抗がん剤創薬の実現に向けて、この技術の活用が期待される。

商船三井など3社 台湾の洋上風力発電事業に参画

商船三井(本社:東京都港区)、東邦ガス(本社:名古屋市熱田区)、北陸電力(本社:富山市)の3社は3月4日、台湾の洋上風力発電事業に参画するため、オーストラリア金融グループのマッコーリ社との間で、同社が保有するFormosa 1 International Investment Co.,Ltdの株式25.0%を取得することで合意したと発表した。3社が海外で洋上風力発電事業に参画するのは初めて。
対象会社は100%出資するFormosa 1 Wind Power Co.,Ltdを通じ、台湾苗栗県の沖合で発電容量12.8万KWの洋上風力発電所(以下、フォルモサ1)を運営している。フォルモサ1は台湾における初の商用規模の洋上風力発電所で、固定価格買取制度に基づく台湾電力股份有限公司への20年間にわたる売電を計画している。

パナソニック ロシアへの家電出荷停止 物流停滞で

パナソニックは3月4日、ロシアへの家電の出荷を原則停止すると発表した。ロシアのウクライナへの軍事侵攻に伴う、米欧日の経済制裁による混乱や物流の停滞などのため。ロシア向け家電は、欧州や中国の工場から製品供給しているが、3月中は停止する。4月以降は現地の状況を踏まえて判断する。

SBI フィリップGと合弁設立 アジア時間に米国株取引

SBIホールディングス(本社:東京都港区)は3月2日、シンガポールのフィリップキャピタルグループと合弁会社を設立し、アジア時間に米国上場株式の取引をマッチングするプラットフォームを構築することで基本合意書を締結したと発表した。日本を含むアジアの投資家に米国株式への投資をしやすくするのが狙い。
2022年春ごろをめどに、両グループはシンガポールに当初資本金100万米ドルで合弁会社を設立、600万米ドルまで増資予定。出資比率はフィリップグループ70%、SBIグループ30%。2022年中の稼働を目指す。本格稼働は2023年1~3月ごろを見込む。

コマツ、日立建機 ロシア向け建機の輸出停止へ

コマツ、日立建機が3月4日、ロシアでの建設機械の出荷や同国向けの輸出を順次停止すると発表した。金融・経済の不透明な状況に加え、ウクライナ侵攻の影響による物流網の混乱で製品や部品が届かないことなどを考慮した。
コマツは、ロシア西部のヤロスラブリの工場で油圧ショベルやダンプトラックを生産しているほか、日本からも建機を輸出している。日立建機は、モスクワ近郊のトベリに中型油圧ショベルの工場を保有する。当面は保有する部品在庫で生産を続けるが、現時点では4月中旬に稼働停止となる見込み。

プライムポリマー 日本初のバイオマスPP商業生産・出荷

三井化学(本社:東京都港区)の子会社、プライムポリマー(本社:東京都港区)は3月3日、バイオマスポリプロピレンを日本で初めて商業生産・出荷したと発表した。当該製品は2021年12月に同社大阪工場(所在地:大阪府高石市)に到着したNESTE社のバイオマスナフサを利用した誘導品でであり、ISCC PLUS認証に基づいたマスバランス方式で各種プラスチック・化学品に割り当てバイオマス認証を付与したバイオマスポリプロピレンとなる。
三井化学グループは、循環経済の実現に向け、化学品・プラスチックのリサイクルとバイオマス化の両輪を進めている。

みずほ銀行 台湾中経院が覚書 経済産業調査で協力 

みずほ銀行は3月2日、台湾大手民間シンクタンクの中華経済研究院(中経院)との間で、経済産業調査分野での協力に関する覚書を締結した。中経院が日本の銀行と相互協力に関する覚書を締結するのは初めて。日台経済に関する意見交換などを行い、日台の企業交流を支援する。また、出版物・発刊物の共有、対外イベントの共同開催も行う。

 

21年日本のホテル稼働率 過去最低の34.7%に

日本ホテル協会(全国240のホテルが加盟)は3月3日、2021年の客室利用率(稼働率)が過去最低の34.7%だったと発表した。新型コロナウイルス禍による業界の苦境が浮き彫りになった。コロナ前の2017~2019年の稼働率は80%程度で推移していたが、コロナに見舞われた2020年にそれまでで最低の35.3%へ急落していた。

シャープ 大型液晶パネル工場再び傘下に 株式交換で

シャープ(本社:大阪府堺市)は3月4日、現在全株式の20%を保有しているテレビ用の大型液晶パネルを生産する堺ディスプレイプロダクト(所在地:大阪府堺市、以下、SDP)について、株式交換により完全子会社化すると発表した。株式の80%を保有するワールド・プレーズ社と協議、このほど株式交換により全株取得することで合意した。
SDPは、シャープが2009年に4,300億円を投じて当時、世界最大の液晶パネル工場として設立したものだが、本体の経営不振で株式の大半を手放した。今回再び手放した株式を取得したのは同社を完全子会社化し、米国向けのパネルの供給を強化するのが狙い。