エーザイ(本社:東京都文京区)は11月4日、認知症に関わる課題解決への貢献を目的として、デジタルガレージ(本社:東京都渋谷区、以下、DG)と共同で実施する協業育成プログラムを始動し、同プログラムに参加するスタートアップの募集を開始したと発表した。これにより、認知症に関連する様々な分野における課題について、テクノロジーとサイエンスによって解決し、Dementia Inclusive Society(認知症と共生する社会)の実現を目指す。
同プログラムではスタートアップが有する技術やサービスと、エーザイ、DGが有するリソースを掛け合わせ、協業の検討や実証実験を通じ共同事業化や業務提携、出資等を目指す「オープンイノベーションプログラム」と、設立間もないスタートアップには「アクセラレータープログラム」を実施する。
タカラバイオ コロナのレプリコンワクチン原薬製造の契約
トヨタ9月中間最高益1.5兆円 減産打撃も円安の追い風で
京セラ ベトナム工場に半導体パッケージ増産へ新棟建設
SBI マレーシアのVenture TECHと共同ベンチャーファンド設立
SBIホールディングス(本社:東京都港区)は11月2日、マレーシアの投資事業子会社SBI Ventures Malaysia Sdn.Bhd.(本社:クアラルンプール)が、マレーシアの政府系投資機関Venture TECHとの間でアーリーからミドルステージまでの技術系未上場企業を投資対象とする共同ベンチャーファンド(正式名称:VENTURETECH SBI CAPITAL LP)を設立したと発表した。
このファンドは、IoTアプリケーション等のデジタル化によって農業等の伝統産業を根本的に変えていくことが期待される、「Industry 4.0」関連の革新的なテクノロジーを保有する、マレーシア地域の有望なスタートアップを投資対象とするベンチャーキャピタルファンド。
ラオックスG 中国山東省済南市で保税倉庫を運営開始
ラオックス(本社:東京都港区)は11月2日、グループのギフト物流大手ラオックス・ロジスティクス(本社:栃木市m、以下、LL)が、中国山東省済南市で保税倉庫の運営を開始したと発表した。ラオックスグループとして、保税倉庫の運営は今回が初めてとなる。
中国の年間最大ネット通販セールデー「独身の日」(11月11日)に備え、2021年10月30日よりグループ向けに物流事業を開始し、今後日本国内外の企業向けに保税倉庫の手配や各種通関業務サービスを提供していく。これにより、日本をはじめとしてその他ASEAN等の海外から中国大陸における一般貿易および越境ECの物流網をシームレスに構築し、日本企業の中国進出や中国全土への展開を支援する。
JR西日本 中間686億円の最終赤字 利用客回復遅れで 2期連続
米ファイザー ワクチン売上高4兆円超に 通期業績上方修正
米国製薬大手ファイザーは11月2日、ドイツのビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスワクチンの2021年12月期通期の売上高が、360億ドル(約4兆1,000億円)になるとの見通しを発表した。7月時点の従来予想(335億ドル)から引き上げ、21年通期の業績予想も上方修正した。ワクチン接種が早く進められた一部の国々ですでに始まっている追加接種(ブースター接種)や子どもへの接種に向けて、世界で需要が拡大したことがこの要因。
ファイザー製ワクチンは、2020年12月に米食品医薬品局(FDA)などが緊急使用を承認してから、2021年10月末までに152カ国・地域に20億回分が供給されている。各国・地域などと供給契約を結ぶ23億回分が、2021年末までに供給されるとして見通しを引き上げた。生産量は2021年に30億回分、2022年に40億回分を見込む。
ENEOS,千代田化工 CO2フリー水素供給網の拡大実証に成功
ENEOSと千代田化工は11月2日、オーストラリアのクイーンズランド工科大学(以下、QUT)とともに2018年から進めていたCO2フリー水素の製造、輸送、脱水素に関する技術検証で、世界で初めて実際に使用できるレベルまで規模を拡大し、燃料電池自動車(FCV)へ充填することに成功したと発表した。
水素を貯蔵・運搬する際には、水電解によって生成した水素をタンクに一度貯蔵し、その次に有機ハイドライドの一種、メチルシクロヘキサン(MCH)に変換する必要がある。今回の技術実証では、その工程を大幅に簡略化し、水とトルエンから一段階の反応でMCHを製造する、ENEOSが開発した「有機ハイドライド電解合成法」を採用している。2019年3月に実験室レベルで成功していたが、実際に使用できるレベル(約6kg)にまで規模を拡大し、成功した。
2022年度には大型電解槽のベースとなる150KW(電極面積3㎡)級の中型電解槽を完成させ、2025年度をめどに5MW級の大型電解槽の開発を目指している。将来的には2030年度をめどに、CO2フリー水素サプライチェーンの構築に向け、技術開発を進めている。