タカラバイオ 変異株P681R,P681H変異を検出するPCR試薬

タカラバイオ(本社:滋賀県草津市)は10月28日、新型コロナウイルス変化株のP681R変異およびP681H変異を検出するPCR試薬(研究用試薬)を同日より販売開始すると発表した。この試薬はすでに発売している変異検出用試薬シリーズと同様に、RNAを精製することなくダイレクトPCRが可能で、コアキット(PCR酵素ミックスと前処理試薬のセット)と組み合わせて使用する。また、反応確認のための陽性コントロールも発売する。

Facebook 社名を「メタ」に変更 仮想空間の構築に注力

米フェイスブックは10月28日、同日付で社名を「Meta (メタ)」に変更したと発表した。同社は2004年に発足。SNS(交流サイト)を軸に成長してグループ全体の利用者は世界で36億人に達しているが、企業体質や管理体制への批判が高まっている。今回の社名変更によってイメージを刷新し、「メタバース」と呼ぶ仮想空間の構築に注力する。

日立造船など NEDO「次世代船舶の開発プロジェクト」に採択

日立造船、商船三井、ヤンマーパワーテクノロジー(以下、YPT)の3社は10月27日、グリーンイノベーション基金における国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から公募された「次世代船舶の開発プロジェクト」において、日立造船を幹事会社として「触媒とエンジン改良によるLNG燃料船からのメタンスリップ削減技術の開発」を提案し、採択されたと発表した。
同事業では、2021年度から2026年度までの6年間でメタン酸化触媒とエンジンの改良を組み合わせることでLNG燃料船のメタンスリップ削減率70%以上を実現し、LNG燃料船のさらなる環境負荷低減を目指す。また、YPTは名村造船所に委託し、日立造船、商船三井とともに、この研究で開発するシステムの実船搭載技術の確立を行う。

自動車部品マレリ インドのマザーサンGと照明の金型工場

自動車部品を手掛けるマレリ(本社:さいたま市)は10月26日、インドのマザーサン・グループと同国で自動車用照明器具を生産する合弁会社を設立し、金型の生産拠点を新設すると発表した。これにより、自動車用照明を生産するための金型を輸入から同国内生産に切り替え、顧客メーカーの注文に迅速に対応、納期の短縮につなげる。

PPIH 香港で10/29初のすし専門店「鮮選寿司」オープン

総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」などを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(本社:東京都目黒区、以下、PPIH)グループのパン・パシフィック・リテールマネジメント(香港)(本社:香港)は10月29日、香港にグループで初となるすし専門店「鮮選寿司」をオープンする。
鮮選寿司の1号店は新界地区・荃湾(せんわん)の「ドンドンドンキ 海の恋本店」に併設する。香港鉄路(MTR)荃湾西駅に隣接する大型商業施設「海之恋商場(OPモール)」内の好立地。海外における新業態として、複数店舗の展開を視野に入れている。同社が店内飲食のすし専門店を出すのは初めて。

資生堂 中国・上海の新研究開発拠点で本格的な活動開始

資生堂は10月27日、中国・上海で美容・健康産業の発信地「東方美谷(The Oriental Beauty Valley)」で展開する様々な企業・機関との協働を目的とした中国イノベーションセンターの新施設「資生堂(中国)研究開発中心有限会社 上海奉賢分公司(以下、新研究開発拠点)」での本格的な研究活動を同日より開始すると発表した。同施設の所在地は上海市奉賢区、明遺跡は1,575㎡。
新研究開発拠点は、中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」に掲げる主要戦略の一つ「他社との協業によるイノベーション強化」を中国で実現するために設立した。最先端の化粧品技術や、有用性評価法の研究開発を行いビューティーに関わる新分野を開拓し、資生堂グループ全体の成長に貢献する。

川崎重工など3社 舶用水素エンジン開発がNEDO事業に採択

川崎重工業、ヤンマーパワーテクノロジー、ジャパンエンジンコーポレーションの3社は10月26日、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)から公募された「グリーンイノベーション基金事業/次世代船舶の開発プロジェクト」に「舶用水素エンジンおよびMHFSの開発」を提案し、採択されたと発表した。
川崎重工が中速4ストロークエンジン、ヤンマーパワーテクノロジーが中・高速4ストロークエンジン、ジャパンエンジンコーポレーションが低速2ストロークエンジンの開発に同時並行で取り組み、様々な用途に対応可能なエンジンラインアップを2026年ごろに完成させるとともに、船社、造船所と協力し、実船での実証運航を行うことで社会実装につなげる予定。
さらに川崎重工は、この実証の中で舶用水素燃料タンク・燃料供給システムの開発を担当し、各社と共同で水素燃料推進システムの実現を目指す。

トヨタ9月世界販売 減産響き16%減 13カ月ぶりマイナス

トヨタ自動車(グループのダイハツ工業、日野自動車分含む)が10月28日発表した9月の生産・販売・輸出実績によると、世界販売台数は前年同月比16.4%減の70万122台にとどまった。2020年8月以来、13カ月ぶりのマイナス。同社は東南アジアからの部品供給難を受けて、8月以降減産を余儀なくされており、販売にも影響が表れた。世界生産は同39.1%減の51万2,765台と2カ月連続で前年実績を下回った。
国内販売は同36.5%減の9万5,035台、海外販売は同12%減の60万5,087台だった。

富士薬品 調剤併設型薬局で11/1~コロナの抗原検査キット

医薬品の研究開発から製造・販売までを手掛ける富士薬品(本社:埼玉県さいたま市)は10月26日、グループが展開する調剤併設型ドラッグストア258店舗で、11月1日から新型コロナウイルスの医療用抗原検査キットの販売を開始すると発表した。これは、厚生労働省が9月27日に発出した通知により、新型コロナウイルスの流行下の特例として、薬局での医療用抗原検査キットの販売が認められたことを受けたもの。同キットはロシュ・ダイアグノスティックス製、販売価格は1キット1,650円(税込)。

オムロン 台湾のテックマン・ロボットに出資 共同開発へ

オムロン(本社:京都市下京区)は10月25日、台湾EMS(電子機器の受託製造サービス)大手の広達電脳(クアンタ・コンピューター)傘下で、アーム型協調ロボットを手掛ける達明機器人(テックマン・ロボット)に出資すると発表した。テックマン・ロボットが実施する第三者割当増資を引き受ける。出資比率は10%。2021年12月に手続きを完了する予定。出資額は非公表。
オムロンとテックマン・ロボットは2018年5月に戦略的提携を締結。テックマンの協調ロボット「TMシリーズ」を両社のブランドとしてオムロンのネットワークで販売。オムロンのモバイルロボットとTMシリーズを組み合わせた移動型作業ロボット「モバイルマニピュレーター」も共同開発している。今回の出資により提携を強化し、製造現場の人手不足解消につながるロボットを共同開発する。