独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下、JOGMEC)、三菱商事は3月19日、インドネシア国立大学、バンドン工科大学(ITB)およびパンチャ・アマラ・ウタマ(以下、PAU社)とともに、インドネシア中央スラウェシ州のクリーン燃料アンモニア生産のための二酸化炭素地下貯留および、二酸化炭素の利用に関する共同調査を実施することで合意し4社間で覚書に調印したと発表した。
この合意に基づきJOGMECと三菱商事は、中央スラウェシ州ルウクのPAU社保有のアンモニア生産拠点、また三菱商事が最大株主のドンキ・スノロLNGプラント近傍で、CCS実施可能性調査を共同で行う。
トリドールHD 「丸亀製麺」フィリピンで14号店オープン
トリドールホールディングス(本社:東京都渋谷区)は3月19日、フィリピンに讃岐うどん専門店「丸亀製麺」の14店舗目となる新店舗を2月12日にオープンしたと発表した。この結果、丸亀製麺の海外展開は11カ国・地域で計240店舗の展開となった。
台湾の鴻華先進科技 EVの動力システムで日本電産と提携
台湾の電気自動車(EV)メーカー、鴻華先進科技有限公司は3月18日、EVの動力システムの分野で日本電産と提携の覚書を締結したと発表した。
鴻華先進科技は、台湾の自動車大手の裕隆汽車と電子機器の受託製造サービス(EMS)世界最大手の鴻海精密工業のEV合弁会社。
鴻華先進科技と日本電産の両社が持つ強みを持ち寄り、鴻海精密工業のEVのハード・ソフトウェアのオープンプラットフォーム「MIH」を使って商品開発を加速し、EVの動力システムの開発を進める。今年第4四半期(10~12月)に提携の成果を発表できるとみている。
日立ABB 中国インロン・エナジーと電気バス普及に向け覚書
日立ABBパワーグリッド社は3月17日、世界有数の中国の電気バスメーカー、銀隆新能源有限公司(インロン・エナジー社)と、日立ABBの電気バス・商用電気自動車向けEV充電システム「Grid-eMotion (TM)」シリーズを、インロン・エナジー社の電気バスと組み合わせたワンストップ型ソリューションの開発に関する覚書を締結したと発表した。
両社はまず中東地域における電気バスの普及に向けたソリューションの提供に集中的に取り組み、その後グローバルにソリューションの提供を拡大していく。今回の提携はグローバルに重要な交通インフラであるバスの電化推進を支援し、クリーンな都市環境への移行を促進することで、脱炭素社会の実現に貢献するもの。
世界の各都市で使用されている電気バスは、2030年には現在の約50万台から300万~500万台へと大幅に増加すると予測されている。
塩野義・北大など 下水中のコロナウイルス自動解析体制で合意
塩野義製薬(本社:大阪市中央区)、北海道大学(所在地:北海道札幌市)、ロボティック・バイオロジー・インスティテュート(本社:東京都江東区)、iLAC(本社:茨城県つくば市)の4者は3月19日、下水中の新型コロナウイルスの自動解析体制の構築に向け、基本合意書を締結したと発表した。
2021年4月以降、分析業務を開始する予定。これに先駆け北海道大学、塩野義製薬は2020年10月に共同研究契約を締結し、下水からのウイルス検査法を開発している。
インフォコム 薬剤情報システムを4月からフィリピンで提供開始
ITサービスを手掛けるインフォコム(本社:東京都渋谷区)は3月15日、同社が国内向けに提供する薬剤情報システムを東南アジア新興国の医療機関向けに提供を開始すると発表した。第一弾として複数のパートナー企業と提携し、4月からフィリピンで薬剤情報システムの提供を開始する。
フィリピンなど東南アジア新興国では今後、経済成長とともに電子カルテをはじめとした病院情報のIT化が進むとみられ、薬剤情報システムについても需要が高まると判断した。
婚礼大手ワタベ 私的整理を申請 コロナ禍で挙式中止響く
婚礼大手のワタベウェディング(本社:京都市)は3月19日、私的整理の一種である「事業再生ADR」を第三者機関に申請し受理されたと発表した。
経営再建に向けて医薬品製造・販売を主幹事業とする興和(本社:名古屋市)の支援を受け、興和の完全子会社となるもよう。
ワタベウェディングは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、長期にわたる挙式の中止が広がり、2020年12月末時点で8億円の債務超過に陥っていた。
USJ 任天堂エリアオープン マリオ登場! 世界初の開業
テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、所在地:大阪市此花区)で3月18日、任天堂のゲームをテーマにした新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」が開業した。午前7時半ごろ、記念式典が開かれた後、人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」などでお馴染みの「Here We Go」の掛け声とともに、来園者が新エリアに足を踏み入れた。
任天堂エリアは米国とシンガポールにも建設計画があるが、USJが世界初の開業となった。
島津製作所 変異ウイルスの迅速検出試薬キットを開発,製品化へ
大手分析機器メーカー、島津製作所(本社:京都市中京区)は3月17日、変異した新型コロナウイルスをPCR検査の手法で迅速に検出できる試薬キットを開発したと発表した。開発したのは、検体が新型コロナウイルスの陰性か陽性か?、そして遺伝子に変更が起きているか?を一度に判別できるPCR検査用試薬キット。
同社は、製品化には今後1~2カ月研究を重ね、公的機関に限定して同キットの提供を始めるとしている。
ENEOS 伊藤忠商事と日立造船の青森県の風力発電事業に参画
伊藤忠商事と日立造船が2019年12月に設立した風力発電事業会社「むつ小川原風力合同会社」に3月17日、ENEOSが参画すると発表した。これにより3社の出資比率は日立造船、伊藤忠商事各40%、ENEOS20%となる。今後3社は青森県上北郡六ヶ所村における陸上風力発電事業の事業化に向け、共同で開発を進めていく。
同事業は、連系容量5.7万KW(最大発電能力6.5万KW)の陸上風力発電所を建設する計画で、2024年以降の稼働を目指している。