プライメタルズテクノロジーズは2月9日、中国江蘇省の常州東方特殊鋼有限公司(以下、常州東方特殊鋼)向けに、湿式電気集塵装置技術に基づいた高度な清浄システム設置工事を完工したと発表した。これは、このガス清浄システム設置の初プロジェクトで、80トンmg/Nm3という省政府の非常に厳しい条件を満たして遂行された。
藤田観光「太閤園」を売却 コロナ禍で財務悪化 6月末で終了
藤田観光(本社:東京都文京区)は2月12日、大阪市内の宴会施設「太閤園」の土地と宴会場、レストランなどの主要施設を売却し、6月末で営業を終了することを明らかにした。60余年の歴史に幕を引く。新型コロナウイルス流行によるイベント自粛、外出自粛が大きな打撃となった。売却先や売却額は明らかにしていないが、売却に伴う特別利益としておよそ330億円を計上する見込み。
大阪城の北側に立地する太閤園は、広さおよそ8,000坪の広大な庭園に建物が築100年を超える料亭のほか、結婚式場や宴会場があり、2019年のG20大阪サミットでは、閣僚会合の会場として使われた。
横浜ゴムのタイヤモールド生産会社 タイの生産能力を増強
横浜ゴム(本社:東京都港区)は2月12日、タイヤモールド(金型)生産会社、ヨコハマモールド(YMC)がASEANでのサプライチェーン強化を目的にタイのグループ会社、Yokohama Mold(Thailand)Co.,Ltd.(YMTC、所在地:タイ・ラヨーン県)の生産能力を増強すると発表した。2021年1月に着工しており、同年末に完了する予定。
タイにおけるこの生産能力増強案件は、日本貿易振興機構(ジェトロ)の「海外サプライチェーン多元化等支援事業第三回公募(設備導入補助型)」に採択されている。
JERA アンモニア製造でマレーシア国有企業と協業の覚書
JERAは2月10日、燃やしても二酸化炭素(CO2)が発生しない次世代燃料として期待されるアンモニアや水素の製造・供給などに関し、マレーシアの国営石油・天然ガス会社ペトロナスと協業の覚書を締結したと発表した。JERAは東京電力ホールディングスと中部電力の火力部門を統合した会社。同社は2050年までにCO2排出量を実質ゼロにする目標を2010年10月に明らかにしている。
ペトロナスは現在年間約200万トンのアンモニアを製造している。両社は発電の燃料となるアンモニアと水素を、CO2を出さずに製造することなどを検討する。火力発電の燃料にアンモニアを混ぜる割合を徐々に高め、将来は100%アンモニアに置き換えることを目指す。また、水素の燃料利用も進めていく計画。
王子HD マレーシア・セランゴール州に10カ所目の製造拠点
王子ホールディングス(本社:東京都中央区)は2月9日、マレーシア中部のセランゴール州に新たな段ボール工場を建設すると発表した。新工場の敷地面積は約7万7,000㎡、段ボール月間生産能力は約1,000万㎡。投資総額は約50億円。稼働時期は2022年6月の予定。
同社はマレーシアで8カ所(北部地区3カ所、中部地区3カ所、南部地区2カ所)に段ボール工場を保有しており、南部地区で現在、3カ所目の工場を建設中。今回新設するのは中部地区で4カ所目の工場。この結果、東南アジア・インド・オセアニア地域で35カ所目の段ボール製造拠点となる。
商船三井 インドガス公社GAIL向け定期傭船 新LNG船竣工
商船三井(本社:東京都港区)は2月10日、インドガス公社(GAIL)との間で2019年6月初めて締結した定期傭船契約に基づき、新たに製造した液化天然ガス(LNG)船1隻が竣工したと発表した。このLNG船の命名式が9日、オンライン開催され、「GAIL BHUWAN(ゲイル・ブーワン)」と名付けられた。新LNG船の全長297.9m、全幅47.9m。同船は北米から輸入するシェールガスを輸送する。
ピーチ 2/20以降3月末まで搭乗予約客に無料PCR検査サービス
LCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーションは2月20日以降、関西空港と成田空港を出発する便の利用者を対象に、事前に無料でPCR検査を受けられるサービスを始める。対象となるのは国内31の路線のうち関西空港と成田空港を出発する23路線の利用客で、2月20日から3月末までに搭乗する場合、希望すれば無料でPCR検査が受けられる。
検査費用はピーチ・アビエーションや大阪府などが全額負担する。利用者の負担はキットの運送料だけで済む。
JT 九州・田川工場を22年3月末で閉鎖 国内人員3,000人削減
日本たばこ産業(JT)は2月9日、国内のたばこ市場の縮小に対応するため、たばこ製造を担うJT九州工場(所在地:福岡県築紫野市)およびフィルターを手掛ける子会社、日本フィルター工業の田川工場(同福岡県田川市)の2工場を2022年3月末に閉鎖すると発表した。これらと併せてJT社員を対象に1,000人規模の希望退職を募る。
また、国内人員の削減数は総数1万3,500人の2割に当たる3,000人規模を見込んでいる。
台湾TSMCが茨城県つくば市に半導体の研究開発拠点を新設へ
世界の半導体生産トップの台湾積体電路製造(TSMC)は2月9日、日本に研究開発を目的とした子会社を設立すると発表した。茨城県つくば市に拠点を新設し、高性能な3次元集積回路(IC)の製造技術開発を目指す。投資額は最大で186億円。
理研 スパコン「富岳」3/9供用開始 コロナ関連研究で時期前倒し
理化学研究所計算化学研究センター(所在地:神戸市)は2月9日、スーパーコンピューター「富岳(ふがく)」を3月9日に供用開始し、本格稼働させると発表した。当初は2021年度を予定していたが、新型コロナウイルス関連の研究や産業の競争力強化を急ぐため、前倒しする。国費約1100億円を投じ理研と富士通が共同開発した。「京」の後継機。