寺崎電気産業 マレーシアの連結子会社4/27より操業再開

配電制御機器・システムを手掛ける寺崎電気産業(本社:大阪市平野区)は4月27日、新型コロナウイルスの感染拡大により、マレーシア政府が発表した「活動制限令」で操業を停止していた同国の連結子会社の操業を、同日より再開すると発表した。
同政府は第1弾として4月28日まで、第2弾として5月12日まで延長、それぞれ感染リスクを抑えるため活動制限令で操業停止を指示していた。同社は4月15日に同政府に操業許可申請を提出し、4月22日に受理された。

日本の自動車8社の3月海外生産35.6%減 全社2ケタ減に

自動車の日本国内8社(トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車、マツダ、三菱自動車、スズキ、ダイハツ、スバル)のまとめによると、3月の海外生産台数は前年同月比35.6%減の107万2,238台にとどまった。新型コロナウイルスの感染拡大で、中国をはじめ海外の各工場が相次いで操業を停止したためで、全社が2ケタ減少した。

トヨタG 医療用フェイスシールドの月産7万個体制へ本格取り組み

トヨタ自動車並びにトヨタグループ各社は4月28日、これまで1週間当たり500~600個だった医療用フェイスシールドの生産能力を4月27日から約20倍となる月産4万個(1日当たり約2,000個)レベルでの生産を開始したと発表した。さらに設備を増強、今後同約7万個(同約3,600個)レベルまで拡大する予定。
トヨタ自動車東日本では自社生産の医療用フェイスシールドを4月20日に宮城県に3,000個を提供している。豊田合成、ダイハツ工業、日野自動車でも試作を開始しているほか、豊田自動織機は4月29日から月産1万個(1日当たり約500個)の生産を予定。トヨタ車体も5月中旬の生産開始に向けて検討を進めている。

ダイドーリミテッド 中国・安徽省の子会社のニット部門削減

ダイドーリミテッド(本社:東京都千代田区)は4月24日、中国安徽省馬鞍山市の連結子会社、大同佳楽登(馬鞍山)有限公司のニット部門の操業を停止すると発表した。大同佳楽登は、2001年7月に設立され、ニット製品の製造、紳士服および婦人服を製造し、グループ各社や取引先への製品の販売を手掛けている。
しかし、近年はニット部門の受注生産量が安定的に確保できず、固定費を吸収することが困難な状況となっていた。このため、グループ全体の収益基盤の再構築を図るため、ニット部門の操業を停止。同部門の人員120名程度を削減する。操業停止日は4月25日。なお、紳士服および婦人服製造は継続する。

リネットジャパンG カンボジアのチャムロン社に300万米ドル増資

リネットジャパングループ(名古屋本社:名古屋市中村区)は4月24日、同社が発行済みの株式を100%保有するカンボジアのチャムロン マイクロファイナンス(以下、チャムロン社)に対して、300万米ドルを増資すると発表した。
増資予定は4月中。増資後の資本金は522万4,201.47米ドルとなる。チャムロン社は2018年の同社による買収以降、着実な成長を続け、貸付残高は買収時と比べ170%を超える伸びを示している。

塩野義製薬 新型コロナの予防ワクチン開発へ年内にも臨床

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は4月27日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防ワクチンの開発を正式に決めたと発表した。治療薬の開発と並ぶ最優先プロジェクトと位置付け、グループ会社UMNファーマ、国立感染症研究所などと共同で開発を進める。年内にも臨床試験を始める方向で厚生労働省などと協議を進めている。

オリンパス 内視鏡システムを欧州・アジア一部地域で発売

オリンパス(本社:東京都新宿区)は4月23日、次世代の内視鏡システム「EVIS X1(イ―ヴィス エックスワン)」を同日から欧州・アジア一部地域で発売すると発表した。EVIS X1は、内視鏡による病変の発見・診断・治療の質や検査効率の向上を目指した新技術を搭載することで、がんなどの消化器疾患の早期発見・早期診断・低侵襲治療につなげる。

王子HD 医療用ガウン、マスク用に不織布の生産体制増強

王子ホールディングス(本社:東京都中央区)は4月24日、グループ会社の王子ネピア(本社:東京都中央区)が、新型コロナウイルスの医療現場で不足している医療用ガウン、マスク用の不織布の生産体制を増強すると発表した。
王子ネピア・パーソナルケア名古屋工場(所在地:愛知県春日井市)に月間約80トンの不織布の供給体制を整備する。これにより医療用ガウンの基材を月に80万着分供給することが可能になる。5月中旬から出荷開始の見込み。また、王子ネピアおよび新タック化成(本社:香川県三豊市)は、全国的に不足しているマスク生産設備を、新タック化成の山本工場(所在地:香川県三豊市)内のクリーンルーム内に導入する。生産量は月間約200万枚で、6月下旬から生産開始する見込み。

イオン店舗 高齢者・妊婦らの買い物優先時間設定の営業開始

大手スーパー、イオンの大阪府内の35店舗は4月26日から、高齢者・妊婦・障がい者などが優先して買い物できる時間を設けて営業を始めた。これは大阪府が、新型コロナウイルスへの感染拡大防止策として、スーパー各社に混雑時の入場制限を求めたことを受けて始めたもの。イオンは午後2時から3時までをその対象時間として設定している。店では混雑時には入場を制限することもあるとしている。

MHPS 台湾電力の大潭発電所向け蒸気タービン設備を受注

三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は4月22日、台湾・桃園市の大潭(ダータン)火力発電所向けに、蒸気タービン発電設備を受注したと発表した。ガスタービン・シンプルサイクル発電方式をガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)化することなどにより、高効率化するもの。現状約60万KWの発電能力を約90万KWまで約50%向上させる。GTCCでの運転開始は2023年11月を予定。今回の工事は三菱商事と共同受注したもの。