日立製作所は4月10日、AI(人工知能)やビッグデータ関連サービスを手掛けるマレーシアのフュージョテックホールディングスを4月1日付で買収し、完全子会社化したと発表した。フュージョテックは、アジア地域を中心にAIやデータ解析を使ったソフトウエアをクラウドを通じて提供するフュージョネックスインターナショナルの事業を継承した新会社。買収額は非公表。日立製作所は今回の買収により、同社が力を入れるデジタルソリューション事業「ルマーダ」の海外展開を加速させるほか、新たなソリューションの創出も見込む。
日清紡G マスク関連製品の生産増強 インドネシアでガーゼ生地
日清紡ホールディングス(本社:東京都中央区)は4月9日、日清紡テキスタイルを中心とする日清紡グループの繊維事業で生産体制を見直し、世界的な不足が指摘されているマスク製品の生産を増強していることを明らかにした。
医療用マスクの耳掛け部材として使われているモビロンテープ(ポリウレタンエラストマー)を、新たな設備も追加し、マスクメーカーの増産に対応する。今回の設備追加により医療マスク用モビロンテープの年間生産能力はマスクで約6億枚分になる。
インドネシアのテキスタイル生産拠点では、ドレスシャツ用生地の生産ラインを転用して、マスク用ガーゼ生地の生産を開始した。現時点でマスクで最大200万枚分の生地を生産する予定。
清水建設 フィリピンの地下鉄・道路整備でJV1,000億円超を受注
清水建設(本社:東京都中央区)は4月9日、共同企業体(JV)を組成し、フィリピンで2案件で合わせて1,000億円を超える大規模なインフラ工事を受注したと発表した。1件は同国運輸省から受注した同国初の地下鉄工事「マニラ首都圏地下鉄事業」の部分開業区間の2つの工事で、請負金額はそれぞれ約670億円、約370億円。もう1件は公共事業道路省から受注した「ダバオ市バイパス建設事業」の南・中央区間で約270億円(いずれも税抜き)。地下鉄工事のJVパートナーはフジタ、竹中土木、地元のEEI社、バイパス建設は地元のUlticon社と竹中土木。
マニラ首都圏地下鉄事業は、首都圏北部ミンダナオ通りとアキノ国際空港が位置する南部ウエスタンビクタンを結ぶ32.4kmの地下鉄区間に、15駅舎と1車両基地を整備する。ダバオ市バイパス建設事業は、ミンダナオ島の交通渋滞緩和、経済・社会発展を目的に計画された、ダバオ市南部シワランから中央部インダンガンを結ぶ全長約30kmのバイパス道路。今回受注した工区は中央部分の全長10.7kmの区間。
VAIO ドローン事業を推進する子会社「VFR」を設立
ソニー 中国のエンタテインメント企業Bilibiliへ436億円出資
ソニー(本社:東京都港区)は4月10日、完全子会社Sony Corporation of Americaが、中国の若者世代に支持されるオンラインエンタテインメントプラットフォームの代表的企業、Bilibili Inc.(以下、Bilibili)の発行済み株式総数の4.98%の株式を、Z種普通株式の新株引き受けにより取得するための確定契約を締結したと発表した。取得価額は約4億米ドル(約436億円)。
今回の株式取得に関連してソニーおよびBilibiliの両社は、協業の実施に関する契約を締結し、今後アニメーションやモバイルゲーム等を含む中国でのエンタテインメン分野における協業の可能性を追求することでも合意している。
日産自 3メガバンクと政策投資銀に5,000億円の融資枠要請
テリロジー ベトナム・ハノイテレコム系のVNCS社と合弁
IT製品、ソフトウエアの輸入販売などを手掛けるテリロジー(東京本社:東京都千代田区)は4月9日、ベトナムの通信事業者、ハノイ・テレコム社の子会社のセキュリティ関連機器ディストリビューター、VIET NAM CYBERSPACE SECURITY TECHNOLOGY JOINT STOCK COMPANY(本社:ベトナム・ハノイ、以下、VNCS社)と、業務提携に基づきベトナムで合弁会社を設立したと発表した。
VNCS社がセキュリティサービス&ソリューション事業を目的とする新会社「VNCS Global Solution Technology社」を設立し、VNCS社の一部の資産や商権を新会社に移管した後、テリロジーが新会社の第三者割当増資を引き受ける。新会社の資本金は125億ベトナムドン(約6,000万円)で、出資比率はテリロジー20%、VNCS社ほかベトナム側80%。2月26日に設立した。初年度売上高100万米ドル(約1億円)を見込む。