ANA 金融機関に1.3兆円の融資枠を要請 新型コロナの影響長期化で

ANAホールディングスが日本政策投資銀行や民間金融機関に総額1兆3,000億円規模の融資枠の設定を要請していることが分かった。新型コロナウイルス感染症の影響が長期化した場合に備え、資金調達の態勢を強化するのが狙い。
新型コロナウイルス感染拡大の防止および封じ込めに向けて、世界各国が入国規制を強めていることで、往来する航空便の欠航が相次ぎ、ごく一部の便を除き運航停止状態が続いている。その結果、航空業界は軒並み大きな打撃を受けている。

NTTと東京都 ローカル5G活用の最先端農業の実装で連携協定

東京都の政策連携団体、公益財団法人 東京都農林水産振興財団(所在地:東京都立川市)と、NTT東日本(本社:東京都新宿区)およびNTTアグリテクノロジーの3者は4月3日、ローカル5Gを活用した最先端農業の実装に向けた連携協定を締結したと発表した。
次世代通信システムのローカル5Gあ超高解像度カメラやスマートグラス、自律走行型ロボット等の先進テクノロジーを活用し、遠隔からの高品質かつ効率的な農業指導や、データを基にした最適な農作業支援の実現等、新しい農業技術の実装を目指す。

富士フィルム和光純薬 検査時間大幅短縮した新型コロナ検出キット

富士フィルム和光純薬(本社:大阪市中央区)は4月3日、PCR法を用いた検査時間の大幅な短縮を実現した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用遺伝子検出キットを4月15日より発売すると発表した。このキットを使えば、これまで4~6時間要していた検査時間を約2時間短縮することがでできるという。

ソニー 中国のオンライン授業大手のEEOと業務提携

ソニーグループで教育授業サービスを手掛けるソニー・グローバルエデュケーション(本社:東京都品川区)は4月2日、世界最大規模のオンライン授業プラットフォーム「ClassIn(クラスイン)」を提供するEmpower Education Online Ltd(所在地:中国・北京市、以下EEO)と業務提携したと発表した。今後国内の教育機関向けに、インタラクティブなオンライン授業プラットフォームを展開していく。
ClassInは全世界2万以上の教育機関に採用され、これまでに50万人以上の教師と1,200万人以上の生徒のオンライン授業に活用されてきた。

JESCO ベトナムのサイゴン・テクノロジーズと業務提携

JESCOホールディングス(本社:東京都新宿区)は4月2日、ベトナムの大手総合エンジニアリング企業、サイゴン・テクノロジーズ・インク(所在地:ホーチミン市、以下、TECHGEL)との間で、3月26日付で業務提携したと発表した。協業によるシナジー効果と業容拡大を狙う。また、両社の有する人材交流・活用・育成面での協力および、将来的には資本関係を視野に入れ検討していく。

三菱アルミ 中国・亜太社と自動車加工部品の製造拠点新設へ

三菱アルミニウム(本社:東京都港区)は4月2日、中国の江蘇亜太軽合金科技股份有限公司(本社:江蘇省無錫市、以下、亜太社)との間で基本合意書を締結し、自動車用押出加工部品の製造拠点を中国に設置する具体的な検討を開始すると発表した。両社は2020年度上半期中の合弁会社設立を目標に今後詳細な条件の協議を進めていく。

インパクトHD インド・バンガロール20店、デリー7店でコンビニ営業再開

新型コロナでロックダウン(都市封鎖)状況にあるインドで、インパクトホールディングス(本社:東京都渋谷区)が出資するコンビニが4月1日から営業再開した。2日現在でバンガロール20店舗、デリー7店舗が再オープンしている。店舗近隣住民の暮らしを守るため、生活必需品を提供する店舗として必要との、州政府機関、警察トップへの申請が奏功した。
インパクトホールディングスは流通・サービスに特化したアウトソーシング事業として、インドで同社が出資し、Coffee Day Econ Private Limitedがコンビニ「Coffee Day essentials」を展開している。

トヨタとBYD 中国・深圳市にEVのR&D合弁設立 5月事業開始

トヨタ自動車は4月2日、中国の新エネルギー車大手の比亜迪股份有限公司(所在地:広東省深圳市、BYD)との電気自動車(EV)研究開発(R&D)を手掛ける合弁会社を深圳市に設立したと発表した。新会社「BYD TOYOTA EV TECHNOLOGYカンパニー有限会社」の登録資本金は3億4,500万元(約52億円)。5月中をめどに事業を開始する。

三菱自 国内全工場で一時稼働停止 新型コロナで需要減少を受け

三菱自動車(本社・東京都港区)は4月2日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で世界的に自動車需要が減少しているため、グループのすべての国内工場で自動車生産を一時休止すると発表した。工場・組立別ラインの稼働停止は次の通り。水島製作所(第2)4月6~23日、岡崎製作所4月9~17日、パジェロ製造4月13~20日。

デンカ「アビガン」の原料マロン酸ジエチルの供給を決定

デンカ(本社:東京都中央区)は4月2日、日本政府の要請を受け新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の患者を対象とした、抗インフルエンザ薬「アビガン(R)錠」(一般名:ファビピラビル)の原料となるマロン酸ジエチルを供給することを決めたと発表した。同社青海工場(所在地:新潟県糸魚川市)で5月より生産を開始する予定。
マロン酸ジエチルは合成香料・農薬・医薬品などの原料として使用される有機化合物で、アビガンの原料となる。同社は国内唯一のマロン酸ジエチルメーカー。