ニプロ インドの2州に新たに拠点開設 地域密着、直販体制強化

ニプロ(本店:大阪市北区)は12月2日、インド南東部のアンドラプラデシュ州と最北部のジャンムー・カシミール州に連結子会社のニプロメディカルインディアの支店を開設したと発表した。同社はインドでこれまで16拠点で販売展開していたが、より地域に密着したきめ細かいサービスを提供しながら医療現場のニーズに応え、「ニプロ」ブランドのプレゼンスを高めていくための直販体制の強化に向け、新たに2支店を開設、18拠点体制とした。この結果、ニプログループの海外拠点は56カ国189拠点となる。

富士通 スーパーコンピュータ「富岳」の出荷を開始

富士通は12月2日、理化学研究所(所在地:神戸市、以下、理研)と共同開発し、文部科学省が2021年から2022年ごろの共用開始を目指し推進している、スーパーコンピュータ「富岳」の出荷を同日より開始すると発表した。今回出荷される第1号機は、高性能CPU15万個以上を接続して構成するスーパーコンピュータシステム「富岳」を成すコンピュータラックの一つで、富士通は今後も順次、理研の計算科学研究センターに向け出荷・納入し、設置・調整を行う。                                                                                           富岳の製造は富士通ITプロダクツ(所在地:石川県かほく市)で行っている。富岳は前世代のスーパーコンピュータ「京」と比べ、最大で100倍のアプリケーション実効性能を、約3倍程度の消費電力で実現することを目指し開発されている。そのプロトタイプは11月に米国デンバーで開催されたハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)に関する国際会議(SC19)で優れた消費電力性能を示すGreen500で世界1位を獲得している。

イオン ベトナム・ハノイ市で「イオンモールHa Dong」開業

イオン、イオンモールは12月3日、ベトナム・ハノイ市で12月5日、2モール目となるショッピングモール「イオンモールHa Dong(ハドン)」をオープンすると発表した。今回のグランドオープンに先立ち、11月26日に核店舗のイオンベトナムが先行オープンしている。                                                                                                                                 同モールはベトナム最大の延床面積15万㎡に、ベトナム国内外から221店舗が出店。全店舗の約40%が、ベトナム初、ハノイ市初、ショッピングモール初出店のブランドを導入。地域の顧客に新たなモール体験を提供する。また、全館で3割を超す80店舗の飲食店を展開。地域最大級約3000㎡の面積に1000席を擁するフードコートには、ベトナム各地の料理や世界各国の料理21店舗を集結している。

日立オムロン インド生産子会社が紙幣還流式ATMの出荷台数1万台を突破

日立オムロンターミナルソリューションズ(東京本社:東京都品川区)は11月29日、インドにおけるATMの生産子会社Hitachi Terminal Solutions India Private Limitedが生産する紙幣還流式ATMの生産台数が1万台を突破したと発表した。同ATMは、インド国営、民間大手の銀行はじめ多くの金融機関で採用されており、インドで約1万8,000台稼働し、紙幣還流式ATM分野でトップシェアを持つ。

トヨタ紡織 独AUNDE社との協業でインドの自動車内装材事業強化

トヨタ紡織(本社:愛知県刈谷市)は11月29日、インドのTB Kawashima Automotive Textile India Private Limited(以下、TBKI)について、連結子会社のTBカワシマが保有するTBKI株式の一部を、AUNDE Achter&Ebels GmbH(本社:ドイツ、以下、AUNDE社)へ譲渡し、合併会社を設立すると発表した。                                               TBKIの所在地はインド・カルナータカ州。資本金10億9,400万インドルピーで株式譲渡後の出資比率はTBカワシマ51%、AUNDE社49%。AUNDE社との協業により、TBKIの内装材(シートファブリック)事業の顧客をさらに拡大し、競争力強化を図っていく。

エイチワン 中国湖北省で自動車部品事業で合弁

エイチワン(本社:埼玉県さいたま市)は11月29日、中国湖北省に自動車部品等の製造・販売を手掛ける合弁会社を設立すると発表した。合弁新会社「東風愛機プレス溶接零部件有限公司(予定)」の資本金は2億4,800万人民元(約38億円)で、出資比率はエイチワン25%、武漢愛機汽車配件有限公司25%、東風模具沖圧技術有限公司50%。従来にも増した広範な顧客アプローチ、連結子会社とのフレーム部品の相互補完体制の構築を通じたQCD(品質・コスト・納期)競争力の強化につなげていく。事業開始は2020年3月の予定。 

大和ハウス 台湾でホテル・分譲マンション複合開発プロジェクト

大和ハウス工業(本社:大阪市北区)は11月29日、台湾の大手不動産開発会社、大陸建設(本社:台北市)が設立した汎陸建設實業(はんりくけんせつじつぎょう、以下、汎陸建設)に出資し、台湾・高雄市でホテル・分譲マンションの複合開発プロジェクト「(仮称)高雄プロジェクト」を2020年1月より始動すると発表した。なお、11月28日、汎陸建設は同プロジェクトのホテル棟の運営委託契約を、ホテルオークラの子会社、オークラニッコーホテルマネジメントと締結した。                                                                                 高雄プロジェクトは、オークラニッコーホテルマネジメントが運営する「ホテル・ニッコー高雄」(全260室)と分譲マンション(全227戸)の2棟からなる複合開発プロジェクトで、工事着手は2020年1月、2023年7月竣工予定。

イナリサーチ シンガポールのSAGE社と代理店契約を締結

医薬品非臨床試験などの受託事業を手掛けるイナリサーチ(本社:長野県伊那市)は11月28日、医薬品開発に対する非臨床試験の営業拡大を目的として、シンガポールのSAGE HEALTHCARE PTE.LTD.(以下、SAGE)と代理店契約を締結すると発表した。イナリサーチはSAGEを代理店としてシンガポールおよび周辺東南アジアの顧客から非臨床試験全般を受託することで、SAGEと相互補完関係を構築し、シンガポールの医薬品開発の取り込みを図っていく。