明治機械 中国子会社が韓国製粉会社に製粉ロールを販売開始

明治機械(本社:東京都千代田区)は11月26日、子会社の明治機械(徳州)有限公司(本社:中国山東省徳州市)が、新たに韓国製粉会社に製粉ロールの販売を開始したと発表した。同子会社はこれまで中国国内、日本およびタイ向けに販売してきたが、今回新たに韓国への販売に乗り出した。これにより明治機械グループはアジア4か国の製粉会社にロールを提供することになる。今後はさらに提供先を広げ、海外向け年間売上高1億円を目指す。さらに穀物粉砕や飼料配合に関する製品・プラント・技術も積極的に海外展開していく。

日本郵船 インドネシア国営Pertamina子会社とエネルギー輸送で協定の覚書

日本郵船(本社:東京都千代田区)は11月25日、インドネシアの国営石油・ガス関連会社PT Pertamina(Persero)(以下、Pertamina)の子会社PT Pertamina International Sipping(以下、PIS)と、エネルギー輸送に関する協業の覚書い11月20日署名したと発表した。この覚書はお互いを戦略的パートナーと位置付け船舶保有と船舶管理に関する協議を始めることに合意するもので、LNG船の共同保有と船舶管理に関しては独占的なパートナーとして具体的に共同事業案件の協議を進めている。

NEC 次世代工場へ「ExpEther」の無線IPコアのライセンス提供を開始

NECは11月26日、工場の工作機械やロボットなどFA機器やIT機器の信号を高信頼・低遅延に伝送する「ExpEther」(エクスプレスイーサ)の無線IPコアのライセンス提供を同日から開始すると発表した。これにより、工場など劣悪な無線環境でもFA機器の物理的な制約を超えて高信頼・低遅延の無線通信を提供でき、次世代工場における生産の自動化とクラウド連携などによる全体最適化に貢献する。NECは今後3年間でFA機器メーカーを中心に国内外で30社へ販売することを見込んでいる。

エア・ウォーター Lindeインディア社の産業ガス事業の一部譲受

エア・ウォーター(本社:大阪市中央区)は11月25日、インド子会社のAir Water India Private Limited(以下、AWインディア社)を通じて、Linde India Limited(以下、Lindeインディア社)がインド南部で営む酸素・窒素・アルゴンの製造・販売・供給に関する事業を譲り受けることについて、11月22日をもって事業譲渡契約書を締結したと発表した。事業譲渡日は12月17日の予定。事業譲受は子会社のAWインディアが行こととし、これに要する必要資金の一部については、AWインディア社が実施する増資を、エア・ウォーターが引き受ける。

JOLED 有機ELの量産ライン完成 20年中に月間2万枚目指す

有機ELパネル開発のJOLED(ジェイオーレッド、本社:東京都千代田区)は11月25日、能美事業所(石川県能美市)の工場に有機ELディスプレーの量産ラインが完成したと発表した。世界で初めて印刷方式による量産が可能になる。同日からサンプルの試作を始めており、2020年中に月間2万枚の量産出荷を目指す。                                           有機ELは蒸着による製法が一般的だが、10~32インチの中型ディスプレーの量産は難しかった。そこで、同社は基板に有機EL材料を印刷する方式で克服した。これにより軽量で薄くて曲げることができる有機ELを事業化することになった。医療用モニターや車載ディスプレー向けを予定している。                                                                           JOLEDは2015年、ソニーとパナソニック有機ELディスプレーの開発部門を統合して設立。能美事業所はジャパンディスプレイ(JDI)から譲り受け、2018年7月に開設された。

アデランス 働きながらがん治療する女性の医療用ウィッグで新商品

毛髪・美容・健康のウェルネス産業のアデランス(本社:東京都新宿区)は11月25日、30~60代女性のがん治療と仕事の両立を支援する医療用ウィッグ「TEAM Rafra(チーム・ラフラ)」の新商品を11月28日より全国のレディスアデランス、アデランス直営の病院内ヘアサロンで新発売すると発表した。乳がん経験者を対象にした調査結果をもとに、VOL-NEXT(ボルネクスト、本社:東京都文京区)と共同で開発した。

豊田通商 インドの中・長距離バスアプリサービス企業に出資

豊田通商(東京本社:東京都港区)は11月25日、インド・グルガオン市を拠点に6都市(デリー首都圏、コルカタ、ハイデラバード、プネー、ムンバイ、チェンナイ)で中・長距離バスアプリサービス「Shuttl(シャトル)」を展開するスタートアップ企業、Super Highway Labs Pvt.Ltd.(以下、スーパーハイウェイラボ社)に、シリーズC資金調達ラウンドで未来創生ファンドとの共同によるリードインベスターとして出資したと発表した。出資額は両社合計で1,800万米ドル、豊田通商としては600万米ドルになる。また、豊田通商は非常勤取締役1名を派遣する。

東芝 血液1滴から13種類のがんを99%の精度で検出する技術を開発

東芝(本社:東京都港区)は11月25日、血液中のマイクロRNAを使った簡便で高精度ながん検出技術を開発したと発表した。同社独自の電気化学的なマイクロRNA検出技術を活用することで、すい臓がん、乳がんなど13種類のがんの患者と健常者を2時間以内に99%の精度で網羅的に識別できることを研究開発レベルで確認した。これは同社と東京医科大学および国立がん研究センター研究所の共同研究によるもの。同社では早期の社会実装に向けて、2020年から実証実験を進めていく。

三菱ガス化学 完全人工光型植物工場竣工,環境条件を制御

三菱ガス化学(本社:東京都千代田区)は11月22日、国内最大規模となる完全人工光型植物工場を、同社事業所の「QOLイノベーションセンター白河」内にこのほど竣工したと発表した。同工場は施設内で植物の成長に必要な光、温湿度、二酸化炭素濃度、水分、栄養分等の環境条件を制御しながら、常に最適な生育環境で植物を栽培する施設。1日2.6トン以上、1株80gのリーフレタス換算で約3万2,000株の葉菜類の生産能力がある。一般消費者向けから業務用まで顧客ニーズに沿った計画的生産および供給が可能という。                                                                                                              今後は、三菱ガス化学とファームシップ(本社:東京都)が共同で設立したMGCファーミックス(本社:福島県白河市)が、この工場を運営する。GLOBAL G.A.P認証の早期取得に向けた活動を開始するなど、安全・安心にこだわり、生産・販売していく。