ダイニチ工業など家庭用燃料電池コージェネユニット共同開発

ダイニチ工業(本社:新潟市)は10月10日、京セラ(本社:京都市伏見区)とパーパス(本社:静岡県富士市)との間で、世界最小サイズの家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファームミニ」の「燃料電池ユニット(貯湯タンク内蔵)」を共同開発し、東京ガスに採用されたと発表した。ダイニチ工業は京セラから製造を受託し、同社の本社工場で製造する。京セラブランドとして東京ガスに供給し、東京ガスはパーパス製の熱源機を組み合わせて10月30日より販売開始する。

中部電力 タイでIoT活用による コンプレッサ最適運用サービス・実証事業

中部電力(本社:名古屋市東区)は10月10日、タイでIoTを活用したコンプレッサー最適運用サービスの実現を目指し、開発・実証事業を開始すると発表した。同事業は、日本で使用しているIoTデバイスをリノベーションし、タイの工場等に設置したうえで、タイ・日本間での通信試験や、現地設備管理者へのコンプレッサ・省エネルギーに関する教育等を行う。                                                                                                                           タイ政府は省エネを推進するため、2036年までにエネルギー消費原単位を2010年比で30%削減する計画を発表している。この政策により、タイの製造業では省エネに対する意識やニーズが高まっている。

三菱重工S 中国・常熟市にカーエアコンの生産拠点設立

三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ(本社:東京都千代田区)は10月9日、中国江蘇省常熟市が運営する工業団地にカーエアコンの生産拠点を設立することで、常熟市当局と新会社設立に関する合意書に調印したと発表した。2021年度内に電動圧縮機の生産を開始し、カーエアコンとしては2カ所目の中国拠点として年間50万台の生産能力を確保する。年内に全額出資の新会社「菱重汽車空調系統(常熟)有限公司」(仮称)として、「常熟高新技術産業開発区」に発足する予定。

東京メトロ・NTTドコモ 共同開発の多言語翻訳アプリ 全駅に導入

東京地下鉄(本社:東京都台東区、以下、東京メトロ)とNTTドコモ(本社:東京都千代田区)は10月9日、訪日外国人への案内強化のため、共同開発した多言語翻訳アプリを東京メトロ全駅に導入すると発表した。このアプリは12カ国語(英語‹米国・英国・豪州›、中国語‹北京・台湾・広東›、韓国語、フランス語、ポルトガル語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、タイ語、インドネシア語、ロシア語、ベトナム語)に対応している。                     今後、全駅に導入するスマートフォン等の端末にアプリをインストールし、国際的なスポーツイベント等の大会期間中に活用する。

TOTO 中国・北京工場を9月末で閉鎖 中国3工場・周辺工場でカバー

TOTO(本社:本社:北九州市小倉北区)は10月9日、中国・北京市内のグループ工場を9月末で閉鎖したと発表した。同工場は1994年、TOTOが初の中国拠点として現地企業との合弁で生産開始。その後さらに3カ所に生産拠点を開設している。今回閉鎖したのは工場が立地する一帯で、周囲の環境が激変、北京市の再開発計画によって宅地化が急速に進んだため、生産拠点の再編を決めたもの。減産分は中国内の別の3工場や周辺国の工場生産でカバーする。

HRインスティテュート タイ・バンコクで子会社設立

HRインスティテュート(所在地:東京都渋谷区)は10月9日、タイ・バンコクにHRI(Thailand)Co.,Ltdを設立したと発表した。ASEAN地域の日系企業の集積地であるタイで、ビジネスコンサルティングおよび研修プログラムの企画・開発・実施を通じて、「主体性を挽き出す」という同社が掲げるミッションを実現していく。

ムロコーポレーション 中国湖北省孝感市に自動車部品子会社

自動車部品メーカー、ムロコーポレーション(本社:栃木県宇都宮市)は10月9日、中国湖北省孝感市に自動車部品の製造販売ならびに輸出入を手掛ける子会社を設立すると発表した。新会社の資本金は736万米ドル(約8億円)で、同社が全額出資する。2019年11月に設立し、2021年4月に稼働開始の予定。

JERA 台湾苗栗県の洋上風力発電事業に参画

東京電力・中部電力の折半出資によるJERA(所在地:東京都中央区)は10月9日、台湾のフォルモサ2洋上風力発電事業に参画するため、事業権益をマッコーリ社(所在地:オーストラリア・シドニー)より取得することで合意したと発表した。フォルモサ2洋上風力発電事業(出力:37.6万KW)は、台湾・苗栗県の沖合に47基の着床式風力発電機を設置し、発電した電力を台湾の固定価格買取制度に基づいて20年間売電するもの。       2019年10月より工事に着工し、2021年末から商業運転を開始する予定。JERAは日本政策投資銀行の支援を受け、フォルモサ2洋上風力発電事業の49%の権益を取得し、最大出資者として事業をけん引していく。

センコーグループHD タイで冷凍・冷蔵物流センター竣工

センコーグループホールディングス(本社:東京都江東区)は10月9日、グループ傘下で冷凍・冷蔵事を展開するランテック、並びにタイの外食チェーン企業のMK Restaurant Group Public Company Limited(以下、MKレストラン)との合弁会社M-SENKO LOGISTICS CO.,LTD(以下、M-SENKO)が、タイのサムットプラカーン県の3温度帯の「M-SENKO ロジスティクスセンターを竣工させたと発表した。タイ国内No.1のコールドチェーン展開を目指す。                                                                        新センターは約5万3,000㎡の広大な敷地に、延床面積約2万2,000㎡の建物があり、冷凍(-25℃)、冷蔵(0~4℃、4~8℃、6~10℃)の自動倉庫や可動ラックを備え、幅広い保管温度帯に対応する。バンコク市内から約28km、車で約30分(高速道路利用)、スワンナプール国際空港から約23kmの好立地にある。

フジテック,スリランカの電波塔に高速エレベータ納入

フジテック(本社:滋賀県彦根市)は10月8日、スリランカのグループ企業、フジテック・ランカが、南アジアで最も高い建造物となる、同国最大都市コロンボの電波塔「ロータスタワー」にエレベータ・エスカレータ14台を納入したと発表した。エレベータのうち3台は分速420mの高速機種で、スリランカ国内で最も速いエレベータとなるエレベータ6台と、ハンドレール下部照明に鮮やかなブルーを採用したエスカレータ8台を納入した。建設は2012年にスタートし、2019年9月15日に完成。高さ356mのタワーはコロンボのランドマークとして注目されている。