幸和製作所 シルバーカーに韓国より3万台の大口発注

幸和製作所(本社:大阪府堺市)は6月4日、韓国から同社の主力製品シルバーカーに3万台の発注があったと発表した。納期は2019年7月末まで。韓国ではすでに日本の介護保険制度に相当する老人長期療養制度が導入されており、シルバーカーもその保険対象となっている。先にシルバーカーがISO(国際標準化機構)から認証を受け、福祉用具のカテゴリーの一つとして国際的に認められたことも追い風になっているとみられる。

アイリスオーヤマ 50億円投じ中国・天津市に10拠点目の工場

アイリスオーヤマ(本社:宮城県仙台市)は6月5日、中国国内で拡大するインターネット通販の競争力向上を図るため、総投資額約50億円を投じ天津市に中国10拠点目となる「天津工場」を新設すると発表した。2019年10月に着工、2021年12月竣工予定。天津工場の敷地面積6万7312㎡、建物総面積4万6552㎡。家電製品、プラスチック製生活用品、スチールラック、什器などを生産する。初年度販売計画は3億元(約50億円)。同社は1996年に中国に初めて現地法人を設立し、遼寧省大連市、江蘇省蘇州市、広東省広州市にそれぞれ拠点を持っている。

三菱商事 インドのTASLへの出資25%へ引き上げ

三菱商事は6月3日、インドのTVS Automobile Solutions Private Limited(以下、TASL)の創業家および既存株主から株式9%相当を取得するとともに、13%相当の第三者割当増資の引き受けにより、TASLへの出資比率を現在の3%から25%へ引き上げることで合意したと発表した。TASLはインドの自動車市場で複数ブランド向けのアフターセールス(自動車部品調達・販売・整備メンテナンス等)事業を展開している企業。フランチャイズ化を通じて、インド国内市場で拠点網1万5,000店、合計150万人の顧客を持つ。

JR東日本 燃料電池の鉄道車両開発へ 20年代半ばの実用化目指す

JR東日本は6月4日、燃料電池で走る鉄道車両を開発し、2020年代半ばの実用化を目指すと発表した。この鉄道車両の動力源は次世代のクリーンエネルギーとして注目される水素。車両の屋根の上に水素タンクが設置され、車両の下の部分にある燃料電池で空気中の酸素の反応させて電気をつくり走行する。二酸化炭素は排出しない。水素を満タンにすると、約140kmの走行が可能だ。架線や変電所が必要ないため設備の維持コストの削減が可能。JR東日本は3年ほどかけて、神奈川県内の南武線や鶴見線で実証実験を行い、2020年代半ばの実用化を目指すとしている。

萩原工業 タイ・バンコクの子会社開所式

萩原工業(本社:岡山県倉敷市)は6月1日、タイのバンコクで3月1日設立した子会社の本稼働に先立ち、開所式を執り行ったと発表した。新会社「Hagihara Industries(Thailand)Co.,Ltd.」の資本金は1,000万タイバーツ(約3,500万円)で同社(法人および一部役職員含む)が全額出資している。タイおよび周辺の東南アジア諸国へのスリッターおよびリワインダーなどの据付・運転指導およびアフターサービスを手掛ける。

ローソン 中国湖南省長沙市に6/6 5店舗同時オープン

ローソン(本社:東京都品川区)は6月6日に中国湖南省長沙市に5店舗同時オープンすると発表した。2019年5月に中国の中百控股集団股份有限公司(以下、中百集団)傘下の長沙森活家商貿有限公司(以下、長沙森活家)と締結した湖南省におけるエリアライセンス契約に基づくもの。日系コンビニとして中国の湖南省に進出するのは初めて。ローソンは今後も中国でエリアライセンス契約や各地でのメガフランチャイズによる出店を中心に、2020年までに3,000店規模に拡大する予定。

リンベルと伊藤忠ロジ 香港に業界初のカタログギフト合弁会社

リンベル(本社:東京都中央区)と伊藤忠ロジスティクス(本社:東京都港区)は6月3日、アジア圏を主ターゲットとしたカタログギフトと予約注文のカタログを企画・販売する合弁会社「RINGBELL International Company Limited」を香港に設立すると発表した。海外向けにカタログギフトを本格展開するのは業界初の取り組み。新会社の資本金は200万香港ドル(2,900万円相当)で、出資比率はリンベル85%、伊藤忠ロジスティクス15%。5月14日に設立、6月1日から営業開始している。売上目標は初年度約1億円、3年後約5億円で、今後は香港以外のアジア圏にも事業を拡大していく予定。

ブロードリーフ インドネシアのダルマプルサダ大学とMOU締結

ブロードリーフ(本社:東京都品川区)は6月4日、インドネシアのダルマプルサダ大学(以下、DPU)と「OTRSものづくりプログラム」の推進に関するMOU(協力覚書)を、6月1日付で締結したと発表した。OTRSものづくりプログラムは、インドネシアの様々な産業に対して、ブロードリーフとDPUが合同で、ブロードリーフが提供する作業分析/業務最適化ソフトウェア「OTRS」を使い、日本の製造業の生産現場で、そして海外でも普及しているカイゼン(“Kaizen”)活動を推進することを目的としている。OTRSは現在、世界20カ国6,000以上の現場で導入されているという。このプログラムの有効期間は2019年6月1日から2020年5月31日までの1年間。

幸和製作所 シルバーカーが歩行補助具としてISO規格認証を取得

幸和製作所(本社:大阪府堺市)はこのほど、高齢者の歩行補助を目的として開発し、主力製品として製造販売している同社のシルバーカー(Walking Trolleys)が、歩行車(Rollators/ISO11199-2)とは異なる機能や用途を有する歩行補助具として、国際標準規格(ISO19894:2019)として認証されたと発表した。今回シルバーカーが福祉用具のカテゴリーの一つとして国際的に認められたことで、シルバーカーが持つ独自の機能や用途が認知され、海外市場でのシルバーカーの販売拡大が促進されると期待を寄せている。

SBI フィリピン・マカティ市に駐在員事務所開設

SBIホールディングス(本社:東京都港区)は5月31日、フィリピンのマニラ首都圏マカティ市に駐在員事務所を開設し、業務を開始したと発表した。2019年以降も安定的に6%を超える経済成長が見込まれるフィリピンに事務所を開設。シンガポール・マレーシアアに設立している現地法人をはじめ、東南アジアの各拠点と連携することで、東南アジアにおけるグループの事業拡大を見込む。