ジョコ大統領 34閣僚を発表、貿易相に知日派起用
インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は10月26日、新政権の閣僚34人を発表した。実務派や専門家を重視した布陣で、貿易相にパナソニックの現地合弁企業幹部ラフマット・ゴーベル氏を起用したのが目を引く。省庁を再編し、海洋開発の推進を担当する調整相を新設、国連食糧農業機関(FAO)部長のインドロヨノ氏を起用。外相には女性のルトノ・オランダ大使を充てた。
すべての候補に独立捜査機関=汚職撲滅委員会(KPK)による汚職歴の任意調査を実施した。清廉な政権であることを強調し、経済再生を急ぐ。大統領宮殿で閣僚を発表したジョコ大統領は内閣を「勤労内閣」と名付けた。閣僚は27日に就任する。貿易相に就任するゴーベル氏は中央大学卒の知日派で、インドネシア日本友好協会理事長も務める。