拉致被害者の迅速な調査求め日朝協議終了
外務省の伊原純一アジア大洋州局長を団長とする日本政府代表団と北朝鮮の特別調査委員会は10月29日、平壌市内で2日目の協議を行った。協議は午前と午後に分けて計5時間行われた。午前の協議では、第二次世界大戦の終戦前後に北朝鮮で亡くなった日本人の遺骨に関する分科会と、残留日本人・日本人配偶者分科会の責任者がそれぞれ調査状況を説明した。
午後の総括会合には、特別調査委員長の徐大河(ソデハ)国防委員会安全担当参事兼国家安全保衛部副部長と4分科会の責任者らがそろって出席。伊原氏は28日に続いて、「拉致問題は最重要課題だ」と強調し、「調査を迅速に行い、結果を一刻も早く通報してほしい」と北朝鮮に強く求めた。協議はこの日で終了し、政府代表団は30日夜に帰国。同日中に、安倍晋三首相に報告する。