被害者家族に落胆の声 通報時期は未定 拉致調査
平壌で10月28、29両日行われた日朝会議で、拉致被害者の再調査について北朝鮮の特別調査委員会が「物証や承認を探すのに一定の時間がかかる。結果が大切だ」と説明していたことが分かった。日本側は調査と結果の報告を迅速に行うよう再三求めたが、北朝鮮は初回報告の時期に言及しなかった。
外務省の伊原純一アジア大洋州局長らが31日、拉致被害者家族や自民党への説明会で協議内容を明らかにした。北朝鮮側は政府認定の拉致被害者12人について「現時点で客観的に明白な資料は発見されていない」と具体的な情報を提示しなかった。
山谷えり子拉致問題担当相らは31日、東京都内で拉致被害者の家族らと面会し、協議結果について説明した。報告を聞いた家族らからは「具体的な報告がなかったことは非常に残念」などと落胆の声が上がり、交渉の進展を疑問視する見方も相次いだ。日本のマスメディアなどが報じた。