東南ア各国で中国人旅行客の落ち込み鮮明に
東南アジア各国で中国人旅行客の落ち込みが鮮明になり、東南アジアの観光業全体に影を落としている。中国側の景気後退だけでなく、マレーシア航空機事故やタイの政治不安など東南アジア側の要因もある。
マレーシアへの中国人旅行者は、今年1~7月で前年同期比12%減少した。タイへの中国人旅行者は1~9月で同17%減少している。政情混乱や軍事クーデター、戒厳令の影響だ。また、シンガポール政府観光局によると、1~8月の中国からの訪問者数は122万人と前年同期比で29%減少した。シンガポールにとって、中国は訪問者数ではインドネシアに次ぎ2位。中国が押し下げ要因となって、全体の訪問者数も同3%減だった。