住友商事 ベトナムで石炭火力発電所建設工事受注
住友商事は11月26日、ベトナム国営電力Vietnam Electricity社の発電子会社Power Generation Corporation社がベトナムチヤビン州ズエンハイ地区に計画している超臨界発電所(ズエンハイ拡張石炭火力発電所、発電容量688㍋㍗)の土木据付込み一括請負工事契約を受注したと発表した。主要機器である蒸気タービンおよび発電機は東芝、ボイラーは米Babcock&Wilcoxが供給する。土木工事は三井造船が施工し、技術のとりまとめは米エンジニアリング会社Black&Veatchが担当する。総受注額は約8億米㌦。2018年までの完工を目指す。
ベトナムは経済成長に伴い前年比10%以上の電力需要の拡大が見込まれている。また、発電設備容量の約半分を水力発電に依存しているため、天候の影響を受けない電源への需要が高まっている。このため、ベトナム政府は国家電力開発マスタープランにおいて、発電容量を2013年の3万597MWから20年までに約2.5倍の7万5000MWへ、30年には約4.8倍の14万6800MWに拡大する計画を立て、現在、石炭火力発電所を中心に新規発電所mの建設を進めている。今回住友商事が受注した発電所はベトナム南部緊急電源開発3案件の一つに位置付けられている。