住友化学 17年度から海外で高機能被覆肥料販売へ

住友化学  17年度から海外で高機能被覆肥料販売へ

住友化学は2017年度にも、東南アジアや中南米の大規模農園(プランテーション)向けに高機能被覆肥料の販売に乗り出す。被覆肥料は、肥料表面に樹脂などを被覆(コーティング)することで、肥料成分が外側に溶け出す時期を調整できるしくみ。1年間で複数回必要だった肥料散布回数を大幅に減らせるため、省力化につながる。食品大手向けに既存の農薬に、被覆肥料を組み合わせた複合提案体制を確立。5年後の次期収益源に育てる。フィリピンや中南米のバナナ、パイナップル農園で約半年以上、機能が持続する高機能被覆肥料の実証試験を始めた。インドネシア、マレーシアのパーム油農園でも本格販売を始める。日刊工業新聞が報じた。