危険ドラッグ 化学物質の製造元は中国化学メーカー
日本にいま蔓延している危険ドラッグの製造・流通の構図が明らかになった。NHK News WEBが数年前まで危険ドラッグを製造していたという元業者の証言として報じた。証言によると、日本の規制の対象にならないように、化学構造式の一部を次々に変えた化学物質を製造する中国の化学メーカーが存在し、そこで作られた化学物質が日本に流れ込んでいるという。これを日本の製造業者が原料となる化学物質を液体に溶かして、ハーブなどの植物片に混ぜ合わせて加工し、販売店舗などに卸して売買しているというわけだ。
日本の法律で規制されるたびに、中国の化学メーカーは、化学物質を混ぜ合わせる、高さ2㍍以上ある「化学反応器」と呼ばれる特殊な装置を設置した「ラボ」と呼ばれる研究室で、迅速かつ巧妙に、化学構造式の一部を変えた新たな化学物質をつくり出しているという。