ベトナム インフラ整備で最低1.3兆円の民間投資必要

ベトナム インフラ整備で最低1.3兆円の民間投資必要

ベトナムは交通インフラ整備に巨額の民間投資が必要になる見通しだ。同国運輸省は2020年までの交通インフラ開発計画を進めるには、少なくとも235兆ドン(約1兆3160億円)を民間から調達する必要があるとしている。同国は経済成長や人口増加に、交通インフラ整備が追い付いていない。投資誘致を加速し、整備を推進することが喫緊の課題となっている。サイゴン・タイムズなどが報じた。

同国では道路整備や南北鉄道の開発に加え、完成すれば同国最大の空港となるロンタイン国際空港(ドンナイ省)の建設などの交通インフラ事業が計画されている。同省によると、20年まで交通インフラ整備に総額960兆ドンが必要になると見込まれるものの、国家予算と先進国からの政府開発援助(ODA)で、賄えるのは全体の47%という。一方で民間からの投資は過去3年間で65事業・総額165兆ドンにとどまり、2016年も45兆ドンと予測される。計画投資省は民間投資の活性化を図るため官民連携事業(PPP)を活用し、交通インフラ整備を加速したい考えだ。