トヨタ 燃料電池車の全特許無償開放 普及へ異例の対応
トヨタ自動車は1月6日、同社が単独で保有している燃料電池車関連のすべての特許約5680件を無償で提供すると発表した。トヨタの特許を無料で使えるようにすることで、燃料電池車の生産や燃料となる水素ステーション整備を後押しし、燃料電池車の普及を加速させるのが狙いだ。
燃料電池車の開発や生産の根幹となる燃料電池関連の特許の無償提供は2020年末までの期限付きとする。また、水素供給・製造といった水素ステーション関連の特許約70件は無期限で無償提供する。トヨタはこれまで提携先の企業に限って有償でハイブリッド車などの技術の特許使用を認めてきたことはあったが、今回のように不特定の企業などに対して特許を提供するのは初めてという。