ホンダの14年のインドネシア新車販売7割超増に
ホンダのインドネシアでの2014年の新車販売台数は、前年比73.9%増の15万9147台となった。躍進をけん引したのは、同社販売の半分の7万9288台を売り上げた低価格MPV(多目的車)「モビリオ」。インドネシアの経済成長の鈍化や、補助金付き石油燃料の値上げが原因で、14年の国内全体の販売台数が前年よりやや減少したとみられ、各社が苦戦する中、ホンダは突出した存在感を示した。
インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)によると、14年1~11月累計販売台数は、トヨタ自動車が37万2582台でシェアは33%。2位のダイハツ工業は17万2058台、3位ホンダが小差の15万4100台で続いている。同国自動車市場はこれまで、アストラグループと組むトヨタとダイハツが他を引き離す構図が続いてきたが、14年はホンダがダイハツに肉薄。今後のシェア争いの激化は避けられない情勢となってきた。