バスの運休や漁船などへ補助金付き軽油不足の影響広がる

バスの運休や漁船などへ補助金付き軽油不足の影響広がる
 プレミウム(レギュラーガソリン)の補助金削減に向けた動きが進む中、ガソリンスタンド(GS)で販売される補助金付き軽油が供給不足が表面化。公共輸送バスや漁船が運休や出港を取り止めるなどの影響が出ている。国営石油・ガス会社プルタミナは4月23日から供給量を増やし、事態の早期収拾を図っているが、改善の兆しはみられない。
 不足しているのは、国家予算に沿って定められている補助金付き軽油の割当量。今年の割当は昨年実績1556万㌔㍑の8.3%減の1428万㌔㍑となっており、需要増に追い付かず、不足を招く事態となった。
 とりわけ、中部・東ジャワやカリマンタン、スマトラ島南部などで事態が深刻化、4月下旬以降、各地のGSで行列がが目立つようになっている。中部ジャワ州カランアニェールやトゥマングンでは4月25日、バス運転手が軽油の確保を求めストを敢行したほか、運行途中で燃料切れとなるバスもでたという。