毎年海洋に投棄されるプラスチックごみは約910万㌧
サイエンス誌に掲載されたリポートによると、アジア諸国を中心に毎年世界で海洋に投棄されるプラスチックは約910万㌧に上ることが分かった。これは海洋を漂流する廃棄物の規模に関する、これまでで最も詳細な報告で、この量は沈没した豪華客船タイタニック号191隻分の重量に相当する。ちなみにタイタニック号の総重量は4万7455㌧。これらの膨大な量の廃棄物が野生生物を危険にさらし、生息地を脅かしている。調査グループによれば、このままでは2025年までに最大1億5500万㌧が海中に積み上がる可能性があると警告している。
カリフォルニア大学サンタバーバラ校の国立生態系分析・統合センターと環境保護団体オーシャン・コンサーバンシーが実施した同調査によれば、廃棄物の83%余りが20カ国から投棄されていた。中国、インドネシア、フィリピン、ベトナム、スリランカがプラスチックごみを多く廃棄していた。そしてその背景について、ごみと廃棄物に関する政策が不備か、あるいは存在しないことが要因として考えられるとしている。ブルームバーグが報じた。