日立 インド起点にアジアでATM運営事業拡大へ
日立製作所はアジアでATM運営事業を拡大する。2014年に買収した子会社を通じインド事業を強化するほか、インドネシアに進出、金融機関向けにATMの保守や資金管理といったサービスを提供する。
インドでATM運営事業を手掛けるのは現地の全額出資子会社のプリズムペイメントサービス。同社は現地の不動産仲介業者約1000人と組み、商業施設やバス停近くにATMを設置。保守や現金管理を引き受け、金融機関から手数料を得ている。2018年にインドのATM保有台数を現在の3万台強から10万台に増やし、売上高も13年度の4倍以上の600億円を狙う。プリズムのインドにおけるATM運営のシェアは約2割と最大手。
15年内にインドネシアに進出する。プリズムを中心に現地子会社を設立。現地の金融機関などと協力して早期に事業を立ち上げる。また、16年以降、フィリピンや中東諸国に参入する方向で準備を進める。今後インドなどでATMの現地生産も検討する。日本経済新聞が報じた。