ラオス2月から適用か 最低賃金44%上昇

ラオス2月から適用か  最低賃金が44%上昇

ラオスで国会が承認した新たな最低賃金が2月から適用となる見通しだ。タイ紙ネーション電子版によると、労働・社会福祉省が政府の最終決定を待って正式に公表する。新たな最低賃金は、従来の月額62万6000キープ(約9100円)から44%引き上げられ同90万キープ(約1万2000円)となる。同国では近年、労働者の賃金が急速に上がり始め、2013年は12年の月額34万8000キープから8割上昇し、現行の同62万6000キープとなっている。これは労働者の外国就労に伴い、国内の労働市場がひっ迫したためだ。

政府が今回、最低賃金の大幅引き上げを承認するのも、隣国など外国への就労を抑制したいとの思惑があるためだ。ちなみにラオスから隣国タイなどに出稼ぎに行く労働者は合法、非合法合わせ30万人に上るといわれ、これは総人口の5%に相当する。ただ、短期間での最低賃金の急上昇は海外からの投資に影響を与えることは必至だ。NNAが報じた。