ホンダ ベトナムから二輪車の輸出倍増目指す
ホンダはベトナムで生産した二輪車の輸出を、2015年は前年比2倍の10万台に増やす。ミャンマーなど二輪車市場の黎明期にある東南アジア地域へ販売攻勢をかける。ベトナムを二輪車の輸出基地に育てながら、アジア周辺国でベトナムやタイ、インドネシアに続くトップシェアの獲得をめざす。
ホンダは現在、ベトナムから日本へは排気量50ccのスクーター、欧州へは100cc超のスクーターを中心に世界各地へ輸出している。14年の輸出実績は約4万台だった。15年はミャンマーやラオスなど新興国市場を中心に伸ばす。14年11月末からベトナムで3カ所目となる新工場で生産を始めた。その結果、同国での生産能力は計200万台規模に増えた。生産車種は50~100ccのスクーターが中心だ。ホンダはベトナムの二輪車販売台数で7割のシェアを持つが、同国の総需要はピーク時の350万台から270万台程度まで落ちている。このため、輸出拠点としての稼働を急ぐ。日経産業新聞が報じた。