都市高速鉄道が建設始動 日本企業・JV落札業者を発表
ジャカルタ特別州のジョコ・ウィドド(ジョコウィ)知事は5月2日、都市高速鉄道(MRT)建設事業の第一期工事の落札業者名を正式に発表した。三区間のうち二区間を大林組、清水建設、国営建設ウィジャヤ・カルヤ、一区間を三井住友建設、国営建設フタマ・カルヤの企業連合がそれぞれ受注した。
1980年代後半の構想から24年、昨年10月の就任から半年かけて、同知事は事業費の8割強を日本の円借款が占める大型計画を大幅に見直し、正式に落札業者の発表にこぎつけ、同計画にゴーサインを出したもの。当初の予定からずれ込み、この間、建設費の再交渉の話が漏れ聞こえるなど、応札に臨んだ日本企業にとっては困惑させられる部分もみられたが、これでようやくスタートラインに立った形。
MRTの第1期工事は南ジャカルタのルバックブルスからホテル・インドネシア前ロータリー間の15.7キロ。ルバックブルスからチプテ、ブロックM、シシンガマンガラジャ通りまでが高架部分。同通りアル・アズハル大からホテル・インドネシア前ロータリーまでが地下鉄となり、完成すればインドネシア初の地下鉄となる。