マレーシア機不明手がかりなく1年 捜査縮小・打ち切りも

マレーシア機不明 手がかりなく1年  捜索縮小・打ち切りも

マレーシア・クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空370便が消息を絶ってから3月8日で1年を迎えた。乗客乗員の家族らは機体発見に望みを繋ぐが、かけら一つ見つからないまま、捜索費用だけが膨らんでおり、捜索は規模縮小や打ち切りの可能性が強まっている。

豪州とマレーシア両政府による、重点海域とされる豪州西部パース沖1800㌔のインド洋の海底捜索は5月にも終えるが、捜索活動を主導する豪州側は「大規模な捜索が永遠に続くとは約束できない」(アボット首相)と規模縮小に言及。マレーシア側は「捜索には専門家グループの助言が必要だ。決断するにはまだ早い」と明言を避けている。

問題は捜索費用だ。豪州は2014年3月以降計9000万豪㌦(約84億円)ともいわれる費用を捜索に充てている。現在の費用はマレーシアと折半するが、同規模の支出を続けるのは難しそうだ。ただ、現時点で捜査打ち切りとするのは理解を得にくいのも事実で、今後の捜査は資金次第との見方が広がっている。