京セラ ベトナムの複合機生産18年までに4倍へ拡大

京セラ  ベトナムの複合機生産18年までに4倍へ拡大

京セラはベトナムで複合機を増産し、2018年3月までに現在の4倍の年200万台に引き上げる。主力工場がある中国では、人件費の高騰で価格競争力が低下傾向にあるため、中国生産に一部をベトナムへ移管する。ベトナム工場を世界最大の生産拠点とする投資額は約70億円とみられる。複合機を収益拡大のけん引役とし、キヤノンやリコーなどを追撃する。

同事業を担うのは子会社の京セラドキュメントソリューションズで、同社の15年3月期の売上高は前期比約1割増の3350億円、税引き前利益は同約2割増の335億円となる見通し。複合機は現在、中国工場(広東省)を中心に年200万台超を生産。売上高の半分以上を欧州向けが占めている。計画通りベトナムの増産体制が整うと複合機の生産台数は現状より7割以上増え年350万~400万台になる見通し。ベトナム工場は同国北部で第3の都市ハイフォンにあり、A4専用機、モノクロ機などを生産する。日本経済新聞が報じた。