市街地に「空港型免税店」出店へ 大阪大丸,三越銀座店
大阪、東京で国際空港ターミナルではなく、市街地で「空港型免税店」を出店する動きが相次いでいる。新関西国際空港会社は大丸松坂屋百貨店と共同で、消費税だけでなく、酒税やたばこ税なども免除する「空港型免税店」を大阪市内に出店する方向で検討している。大丸の心斎橋店(大阪市中央区)か梅田店(同市北区)に出店する案が有力だ。市街地の空港型免税店は国内では沖縄県にしかなく、実現すれば関西で初めてのケースとなる。
近鉄百貨店も日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(同市阿倍野区)に入る本店への出店を検討している。また、成田国際空港会社は三越伊勢丹ホールディングスなどと共同で、今秋、三越銀座店(東京都中央区)に出店する予定だ。
新関空会社は、入国と出国の空港が違う利用者のために、商品を羽田空港や成田空港で受け取ったり、東京の免税店で購入した商品を関空で受け取れるよう、両空港の運営会社と協議している。