火災被災地で新公営住宅第1号建設開始 州は洪水対策にも適用
3月に発生した火災の被災地、中央ジャカルタ区ジョハルバル郡タナティンギでジャカルタ特別州の新公営住宅「カンプン・デレット(KD)」第1号の建設が5月3日始まった。州は新公営住宅を数万人規模の移転を伴う洪水対策にも適用、多くの地域で意見がまとまらず、停滞している洪水地域の住民の移転の起爆剤にもしたい考えだ。
今回着工した地区は3カ月以内の完成を目指している。州住宅局作成の完成予想図には欧米型の住宅が並び、緑地や公園も整備。国鉄スネン駅近くの線路沿いのスラムが、整備された住宅地に生まれ変わる見込みだ。
州によると、タナティンギ事業の費用は50億ルピアで、2013年の州予算から計上する。道路などを含めた公共設備を除くと、1世帯に5000ルピアが贈与されることになる。カンプン整備プログラムでは、州内38カ所2万世帯の住民と交渉を続けているという。州では今回のKDが”羨望の集まる場所”となれば、新規建設や移転の促進につながると期待を寄せている。