タンゲランで労働者を”奴隷”扱いした経営者ら5人逮捕
地元メディアによると、バンテン州タンゲラン県スパタン郡バックワンギ村で5月3日、タンゲラン警察は労働者虐待などの容疑でアルミ加工チャハヤ・ロガムの工場を摘発、軟禁状態にあった労働者34人を解放し、経営者ら5人を自由の剥奪や虐待など刑法違反の疑いで逮捕した。
労働者は工場に隣接する敷地内の建物に寝泊りしながら作業していたが、うち2人が4月末に脱出し、ヒッチハイクなどをしながら、実家のランプン州北ランプン県に戻った。その後、国家人権委員会、人権団体コントラスなどを通じて、警察に通報、今回の逮捕劇となった。
警察によると、工場は1年半ほど前から操業。ランプン州や西ジャワ州チアンジュール、バンテン州パンデグラン出身の労働者は大半が20歳前後の若者で、4~6カ月前から住み込みで働き始めた。携帯電話や現金など貴重品を奪われた状態で1日18時間の作業に従事。50平方㍍に満たない、窓のない部屋の中に押し込まれ、1日2食しか与えられず、満足に栄養を摂ることができない状況だった。1カ月70万ルピアの給料という約束だったが、タンゲランの最低賃金を大幅に下回るうえ、実際はその賃金が支払われていなかった。目標に達しない場合、監督者から殴られるなど虐待行為を受けていた。