中国工業生産6.8%増へ伸び鈍化「リーマン」直後以来

中国工業生産6.8%増へ伸び鈍化「リーマン」直後以来

中国国家統計局が3月11日発表した今年1~2月の工業生産は、前年同期比6.8%増と、リーマン・ショック直後の2008年12月(前年同月比5.7%増)以来、約6年ぶりの低い伸びとなった。また、同時に発表された投資や消費の統計も伸び率が鈍っており、不動産市場の低迷などを背景に、景気減速が続いていることが鮮明になった。中国政府は、今年の経済成長率目標をこれまでの7.5%前後から、3年ぶりに引き下げ7.0%前後に引き下げているが、景気が予想以上に冷え込んでいる可能性もうかがわせている。

中国の1~2月の主要経済指標をみると、工業生産は前年同月比6.8%増(14年通年・前年比8.3%増)、固定資産投資は13.9%(同15.7%増)、社会消費品小売総額10.7%増(同12.0%増)。